不登校の児童生徒は増加の一途を辿っており、社会課題としての認識も強まってきています。
お子さんが不登校に陥る理由はさまざまですが、共通しているのは、それはお子さんからのSOSだということです。不登校になってしまうと、よく「見守ることが大切」だと言われますが、甘やかしすぎではないかと不安になることもあるでしょう。
不登校は決して、子どもの甘えなどではありません。真面目すぎたり、完璧主義なお子さんほど「こうあるべき」という意識が強く、疲れてしまうこともあります。あるいは学校との相性や、何かしらの悩みが原因で苦しんでいる場合もあるのです。
学校に行けないことに、お子さんは少なからず罪悪感を覚えることがあります。人や社会との関わりが薄れ、社会から孤立したような心境に陥りやすくもあります。
そんな悩みを抱える不登校生や保護者のために、第二の居場所となるのがフリースクールです。
この記事ではフリースクールを選ぶ際のポイントと、宮崎エリアのおすすめフリースクールについて紹介します。
フリースクール選び3つのポイント
フリースクールを選ぶ際に、「どういった基準で選べばいいかわからない」「子どもに合っている学校がわからない」と迷うこともあるかと思います。
まずはフリースクールを選ぶ際の3つのポイントについて解説します。
①フリースクールに通いたいというお子さんの意思があるか
フリースクールは、何らかの理由で不登校状態のお子さんの居場所となる施設です。
とはいっても不登校になったらすぐフリースクールに通うことを検討すればいいというわけではありません。
不登校となった場合、お子さんには十分な休息を取り、心身を回復させることが重要です。
いきなりフリースクールに通う意欲があるというお子さんは少数かもしれません。
まずは疲弊した心をほぐし、気力が回復すれば、次にお子さんが何をしたいかも見えてくるでしょう。フリースクールを選ぶ際にも、お子さんがそもそも出掛けて、通いたいかどうかの意思が大切です。
お子さんが外に出たいと思うタイミングに合わせて、学校への復帰やフリースクールなどの選択肢を検討していっても遅くはありません。お子さんの心の調子に合わせて、過ごしやすい環境を一緒に探していきましょう。
②教育方針・活動内容はお子さんに合ったものか
フリースクールは公的な機関ではなく、その方針や活動内容は、施設によってさまざまです。不登校のお子さんに寄り添ったカリキュラムや、一人ひとりの要望に沿った時間割がほとんどですが、実際にどのように過ごすかはフリースクール次第となります。
フリースクールは不登校のお子さんへのサポート施設であることから、カウンセラーなどの専門家に相談できる場合もあります。お子さんだけでなく、保護者の相談にも応じてくれるでしょう。不登校のお子さんへの対応の仕方など、一人で悩まずスタッフや同じ悩みを持つ保護者と相談が出来れば心強いはずです。
また、フリースクールによっては在籍する学校で、出席扱いとして認められる場合があります。進学や内申点が心配な場合、そのような点も確認しておくとよいでしょう。
③運営会社は信頼できるところか
フリースクールは運営形態もさまざまです。NPO法人による施設が多いですが、ボランティアによるフリースクールもあります。フリースクールの開校には公的な規定はありません。そのため、運営会社が信用できるかどうかも重視すべきポイントです。
多くのフリースクールは、ホームページやSNSにて情報を発信しています。どのような活動をしているのかの様子や、進路などの実績のほか、通学するお子さんや保護者のコメントが掲載されている場合もあります。
気になるフリースクールがあれば、調べてみると良いでしょう。電話やメールなどで問い合わせも可能です。
また、資料請求や見学・体験などができるフリースクールもあります。興味のあるフリースクールがあれば、お子さんと一緒に体験してみるのも良いでしょう。通学回数や通学時間に指定がないスクールもあるので、無理のない範囲で少しずつ、チャレンジするのはいかがでしょうか。
フリースクールについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▶フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説
宮崎でおすすめのフリースクール3選
【宮崎市のおすすめフリースクール】宮崎デモクラティックスクール にじのりずむ
にじのりずむは、お子さんが主体的に学ぶデモクラティックスクールです。デモクラティックスクールとは、ミーティングなどを通じて物事を民主的に話し合い、決めていくスタイルのスクールを指します。お子さんが自分のやりたいことを好奇心の赴くままに進め、学ぶことが最大限の学びと考えています。
学校全体に関わることは必ずミーティングを行うなど、話し合いを核としています。どうしたら他のメンバーに自分の想いが伝わるのか、承認を得るにはどうしたらよいかなど、考える力とプレゼンを行う力を養います。
電話番号 | 080-8568-2448 |
住所 | 宮崎県宮崎市佐土原町(詳しくは直接お問い合わせください。) |
アクセス | 直接お問い合わせください。 |
対象年齢 | 5歳~19歳 |
費用 | ◆入会金20,000円 ◆月謝25,000円/月 |
公式サイト | https://nijinorizumu-miyazaki.jimdofree.com/ |
【延岡市のおすすめフリースクール】セレンディップ高等学院
セレンディップ高等学院は、全国から入学できる通信制高校のサポート校になります。
オンライン授業や学習支援システムなど、ネット環境を活用した学習ができるため、自分に合ったペースで勉強ができます。
一人ひとりと面談を行い、進路の相談や、オンライン学習では不安な勉強の進捗状況などを確認し、フォローを行っています。キャリア講座や体験学習もあり、さまざまな職種と接する機会を用意しています。
電話番号 | 045-294-4967 |
住所 | 〒882-0816宮崎県延岡市桜小路369-4 |
アクセス | バス停「桜小路」より徒歩2分 |
対象年齢 | 高校生 |
費用 | 直接お問い合わせください。 |
公式サイト | https://sites.google.com/view/serendipacademy?usp=sharing |
【都城市のおすすめフリースクール】フリースクールはまゆう
フリースクールはまゆうは、お子さんたちの教育機会の充実と学習支援、居場所作りを目的としたフリースクールです。不登校や発達の特性、いじめなど、日常や学校生活における悩みや不安を抱えるお子さんたちが、否定されず過ごしやすい居場所を目指します。
フリースクールはまゆうは、はまゆう高等学院に併設されています。そのため、フリースクール卒業後はこちらの高等学院へ進学することも可能です。
電話番号 | 0986-46-2711 |
住所 | 〒885-0023宮崎県都城市栄町19-13-2 都城駅前木野田ビル |
アクセス | JR「都城駅」より徒歩3分 |
対象年齢 | 小学生・中学生 |
費用 | ◆入会金10,000円 ◆月謝 小学1~3年生:15,000円/月 小学4~6年生:20,000円/月 中学生:25,000円/月 |
公式サイト | https://hamayu-freeschool.jimdofree.com/ |
オンラインフリースクールなら『SHINGAKU』
お子さんが通学に負担を感じるという場合は、オンラインフリースクールがおすすめです。
オンラインフリースクール『SHINGAKU』では、オンラインでの授業や同世代のお子さんとコミュニケーションをとることで、自宅にいながら楽しく学習できます。
またSHINGAKUでの活動について、「出席扱い制度」の申請もサポートしてくれるため、内申点が心配という人や、学校への復帰を目指しているという人にもおすすめです。
『SHINGAKU』の運営会社は、教育関連の事業で60年以上の歴史がある成基コミュニティグループです。長年教育に携わってきた企業のため、安心してお子さんを預けることができるでしょう。
【まとめ】
今回は、宮崎エリアのフリースクールを紹介しました。
不登校に悩むお子さんの第二の居場所となってくれるフリースクールの多くが、お子さんの意向を第一に自由に過ごしながらエネルギーを回復していけるような活動内容となっています。
一口にフリースクールと言っても、活動はフリースクールによってさまざまです。
地域のフリースクールや、場合によってはオンラインフリースクールも検討しながら、まずは情報収集を進めていきましょう。