お子さんから「学校に行きたくない」というフレーズを聞いたことのある保護者の方は少なくはないのではないでしょうか。この言葉が起点となり、お子さんの不登校が始まるケースは少なくありません。
不登校の理由や背景はお子さんによってさまざまですが、文部科学省によると不登校はいくつかのタイプに分類することができます。分類の仕方は変遷していますが、当サイトでは文部科学省の「不登校状態が継続している理由」をもとに不登校を7つのタイプに分類し、タイプごとの特徴や対応のポイントについて解説します。
(*出典1)文部科学省|不登校状態が継続している理由
学校に行っていた保護者の方にも「学校に行きたくない」と思った経験はあるのではないでしょうか。そんな学生の頃の気持ちも頭の隅に思い出しながら、一緒に考えて読み進めてみてください。そして、お子さんからの「学校に行きたくない」という言葉に不安がある保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
不登校とはどのような状態?文部科学省の定義
「学校を休みがちな子どもは不登校なのか」「何をもって不登校と定義されるのか」などを疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
文部科学省では、不登校を「学年中、連続または断続して30日以上学校を休んでいる児童生徒」「何らかの心理的、情緒的、身体的、社会的要因・背景(病気・経済的理由によるものを除く)により、学校に通っていない、通いたくても通えない児童生徒」と定義しています。お子さんが30日以上学校を休んでいる場合は、不登校と定義されるため、お子さんが直面している問題を認識し、サポートなどを検討する必要があります。
(*出典2)文部科学省|不登校の現状に関する認識
不登校と似た言葉に「ひきこもり」がありますが、ひきこもりの定義は「6カ月以上、仕事や学校に行かず、家族以外の人との交流もほとんどない状態」です。不登校の状態から友人や親戚に会うことを避け、ひきこもりへとつながるケースもあるため、お子さんの不登校問題には慎重さが求められます。
(*出典3)厚生労働省|ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン
不登校の現状
文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてから引用
文部科学省の報告書「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によれば、小・中学校における不登校の割合は39人に1人です。この割合から、1クラスに1人以上不登校の児童生徒がいると考えられます。
(*出典4)文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
また、日本の不登校状態にある児童生徒数は9年連続で増加しており、令和3年度の調査では過去最多人数が不登校の状態にあると記録されました。ただし、令和2年度や令和3年度は新型コロナウイルス感染症の拡大もあるため数字の解釈には注意も必要です。ただ少なくとも、日本では一定数のお子さんが学校生活や学業、人間関係に対して不安や不満を抱えていることがわかります。
不登校になる原因と解決方法は?【7つのタイプ】
上記のように、不登校はお子さんたちの間で深刻な悩みとなっていることも少なくないため、社会においても解決策を検討することが求められます。そのためには、多様な不登校の状態や背景を考慮し、1人ひとりのお子さんの状態をみながら、さまざまな原因と解決策を考えていくことが重要です。
ここでは文部科学省の「不登校状態が継続している理由」をもとに不登校の7つのタイプと、それぞれのタイプにどのように対応すればよいかを紹介します。
(*出典1)文部科学省|不登校状態が継続している理由
学校生活上の影響型
文部科学省の報告書「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によれば、不登校の要因として、学校生活上の友人関係の問題(いじめを除く)は9.7%と3番目に、学業の不振は5.2%と5番目に多い要因としてあげられています。
(*出典4)文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
学業不振による不登校問題を改善するためには、学校以外でも勉強に取り組めるサポート体制を整えることが大切でしょう。家庭で勉強面をサポートしたり、家庭でのサポートが難しい場合は、塾やフリースクールを利用したりして、お子さんのペースに合った学習環境を整えましょう。
友人関係をめぐる問題を改善するためには、家庭でお子さんが安心して話ができる関係性を作り、友人関係の悩みを打ち明けやすい関係性を築いておくことが大切です。また、お子さんの言動などから気になることがあれば、学校の先生とも情報を共有するなどして、学校でお子さんがトラブルを抱えていないかをお子さん以外からの情報も集めながら対応を考えていくことも大切です。
学校生活上の影響型の不登校は、お子さんの目線での学校生活の困りごとについて、保護者が理解不足であったことや、困った時に話すことがうまくできない状況であることなどが関係することもあります。そのため、日々の学校生活についてお子さんと安心して会話ができる状況にあることが大切です。
学校生活上の影響型の不登校については、以下の記事で詳しく解説しています。お子さんの不登校の原因が学校生活上の影響型と考えられる場合は、ぜひご覧ください。
▶︎学校生活上の影響型の不登校の特徴とは?原因ごとの対処法も解説
あそび・非行型
文部科学省の報告書「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によれば、あそび・非行型に該当する「生活リズムの乱れ、あそび、非行」は11.7%と不登校の要因で2番目に多い要因です。
(*出典4)文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
家庭環境がよくなかったり、学校で居場所がなかったりすると、「周囲に認められたい」「大切にされたい」などの想いから、問題行動や非行を起こすグループに入ってしまうケースもあります。その中で遊びや非行を繰り返すことで、自分の居場所を見出して不登校になってしまうお子さんもいます。居場所と非行の問題についてはこれまでにも諸所にて語られています。
(*出典5)子ども・若者をめぐる社会問題としての「居場所のなさ」
あそび・非行型の対応方法としては、お子さんと話し合い、お子さんがどのようなことを考え、不満に感じているのかなどを把握し、信頼関係を築くことが大切です。また、家庭だけでの解決が難しい場合は、家庭だけで抱え込まず支援機関に相談し、一緒に解決を目指すサポートを活用していくことも1つの手段です。
あそび・非行型の不登校については、以下の記事で詳しく解説しています。お子さんの不登校の原因があそび・非行型と考えられる場合は、ぜひご覧ください。
無気力型
無気力型は、文部科学省の報告書「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」で49.7%と約半数を占める、不登校の1番大きな要因です。
(*出典4)文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
無気力型のお子さんは、不登校であることへの罪悪感を抱かないケースがあります。興味のある行事や友人に誘われたときは出席することが可能であったり、家では元気にしていたりするため、何が原因で学校に行きたくないと感じているのか原因を探ることが難しい場合があります。本人としても心当たりがわからない場合もあり、原因を探ることがお子さんにとっても家族にとっても辛くなってしまうこともあります。
大人になってから「なぜあの時不登校だったのか」という理由がはっきりしない不登校経験者もいます。保護者の中には、不登校の理由を追求しようと躍起になってしまうこともありますが、「不登校の理由がわからない」ことも一定数あることを頭の隅に置いておいてもらえると良いかもしれません。
「どうしたらいいかわからない」となりがちな型でもあるため、家庭だけで解決しようとすると、家族内の人間関係が悪化したり、不登校の期間が長引いて家庭という閉鎖的な空間の中で皆が行き詰まったりしてしまうこともあります。そのため、第三者でもある専門家に相談をすることで客観的に状況を整理することなども1つの方法です。
また、学校生活に対して一定の気力を維持することが難しいような場合は、地域の学校以外の学習の場(教育支援センターなど)の活用や通信制の学校やフリースクールへの進学・転入なども選択肢の1つとして挙げられます。通信制の学校やフリースクールでは、お子さんのペースに合わせて登校や学習ができるため、無理に周囲に合わせようと努力する必要がありません。お子さんに寄り添い、専門家の力も借りながらお子さんにとって最適な選択をしましょう。
無気力型の不登校については、以下の記事で詳しく解説しています。お子さんの不登校の原因が無気力型と考えられる場合は、ぜひご覧ください。
情緒混乱型
情緒混乱型は、「真面目」「几帳面」「向上心が強い」などの性格のお子さんに多いともいわれます。学校に行こうとは努力するものの、起床直後や登校前に頭痛や腹痛などの症状を訴えます。
このタイプが不登校になる原因としては、保護者から離されることへの強い不安(分離不安)や、優等生としてのプレッシャーなどもみられます。なお、起床直後や登校前の頭痛や腹痛の症状は、起立性調節障害などの可能性も考えられるため注意が必要です。
対応方法として、分離不安が顕著な場合は、たとえば保護者同伴登校を学校に相談し、まずは保護者とお子さんが校内で過ごす時間を作り、少しずつ学校内での安心を積み重ねていくことも1つの方法です。また、無理に登校しようと頑張らなくてもよい教育支援センターや通信制の学校、フリースクールへの進学・転入をすることも選択肢の1つです。いずれにしても、情緒が安定できるような環境をいかに作っていくかが重要です。
情緒混乱型の不登校については、以下の記事で詳しく解説しています。お子さんの不登校の原因が情緒混乱型と考えられる場合は、ぜひご覧ください。
▶︎情緒混乱型の原因や特徴について解説!対応のポイントも紹介
意図的な拒否型
意図的な拒否型とは、学校に行くことに意義を感じず、自分の意志で不登校を選択するタイプです。学ぶことへの意欲は高く、自分のやりたいことや将来の目標がはっきりしているため、学校に通わずに自力で勉強を頑張るというケースも少なくありません。
意図的な拒否の原因としては、学校に行く意味を見出せない、自分の将来の目標があるため学校に行く必要がない、学校や先生に満足していない、などが挙げられます。
改善するためには、学校の先生との面談の場を設け、お子さんの考えを尊重しながら、話し合うことも重要です。また、お子さんの将来の計画や目標に合わせて、ホームスクールや家庭教師など、別の学習・教育手段を検討することも選択肢になります。
意図的な拒否型の不登校については、以下の記事で詳しく解説しています。お子さんの不登校の原因が意図的な拒否型と考えられる場合は、ぜひご覧ください。
複合型
1つの要因ではなく、複数の要因が絡み合い不登校に至っているケースを複合型といいます。複合型は、お子さんによって異なった要因が絡み合っているため、家庭や学校での様子を観察し、お子さんの状態を総合的に把握することが大切です。
不登校の原因を「このタイプ」と決めつけず、柔軟に捉えましょう。これまでに紹介したタイプが部分的に複数当てはまるようなこともあるかと思います。
どのタイプであっても共通して大事なことは、まずはお子さんの悩みや目標を聞き、少しずつ安心や信頼の土台を作っていくことです。
その他
お子さんが不登校に至るまでの要因や経緯はさまざまなため、ここまで紹介した6つのどれにも当てはまらないケースも十分に考えられます。お子さんが置かれている環境や事情が異なるため、必ずしも全員がいずれかに該当するわけではありません。
複雑なケースに対応するためには、十分な情報収集と、お子さん特有の状況を慎重に判断することが最も重要です。また、学校のことに詳しい専門家だけでなく、医療やメンタルケアといった専門機関も活用しながら、固定概念にとらわれず柔軟に対応していきましょう。
※いじめが原因の不登校にお悩みの方は、下記の記事をご覧ください。
▶いじめが原因の不登校|前兆やお子さんのためにできるサポートも解説
お子さんが不登校になった時は目の前のお子さんをよく見てみよう
お子さんが不登校になった場合は、まずはお子さんをよく見てあげてください。原因は必ずしも明確にはわからないかもしれませんが、お子さんはどんな表情をしているでしょうか。どんなことを話していますか。また、どんなことを話せないでいると思いますか。もしかしたら、不登校になったのは今の時点でも、不登校の状態になるまで、何年も我慢してきたお子さんもいるかもしれません。
不登校という目の前の状態に保護者は戸惑いを覚えることも多いと思います。それは、決しておかしなことでもありません。しかし、目の前のお子さんが不登校の状態にあるには、何かしらの必要性があることが多いかと思います。
お子さんの話を丁寧に聞いて、これまで頑張ってきたことを労ったり、努力を認めたり、まずは安心できることを考えたり、励ましの言葉をかけたりして、あなたがお子さんの味方であることを示しましょう。「学校を休んでもいいんだよ」と伝えることも大切です。
そして、お子さんの意見を聞いたあとには、「なぜ休むことが必要だったのか」「今はどんなことならできそうか」など話し合いをしてみましょう。そうすることで、お子さんの捉え方や考えへの理解が深まり、お互いが共通して目指せる目標や解決策を見出すことができます。
担任の先生やスクールカウンセラーと連絡を取り合ったり、不登校を支援している機関(フリースクールなど)に相談したりすることもよいでしょう。悩みを相談し、お子さんに役に立つ情報をさまざまな角度から見つけていくことが大事です。
中には、学校の先生やスクールカウンセラーには良い印象がない場合もあるかと思います。その場合は、地域の相談センターや開業しているカウンセラー、保護者の会、SNSなどで不登校に関する情報を発信している人もいます。情報を集めすぎてどうしていいかわからなくなってしまうという人もいますが、不登校のことについて1人だけで考え続けることは煮詰まってしまうことも少なくありません。何かしらの支えになるようなものが、お子さんにしろ、保護者にしろあることが望ましいといえます。
小学生・中学生・高校生・大学生、それぞれの不登校の現状や対応方法、コミュニケーションの取り方などについては、以下の個別記事も参照してみてください。
小学生
▶︎不登校の小学生の心理は?家での過ごし方や保護者の対応方法を解説
中学生
▶︎中学生の不登校の原因とは?保護者の接し方や高校進学を見据えた対策まで解
説
高校生
▶︎高校生が不登校になる要因とは?前兆や保護者ができる対応法も解説。
大学生
▶大学生が不登校になる理由は?不登校になる理由や不登校になった場合の対処法などを解説
【不登校支援】フリースクールなどの学校以外の学びの場も増えてきている
フリースクールとは、公的機関ではなく、個人、民間企業、NPO法人などが運営する学校のことです。厳しい条件をクリアし、文部科学省からフリースクールの認可事業者として認可を受ける必要があるため、お子さんが安心して生活、学習できる施設です。
文部科学省は、従来の教育制度以外の選択肢を求める家庭や生徒のために「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」を公表し、フリースクールが有用な選択肢であることを主張しています。
(*出典6)文部科学省|「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
条件を満たせば、フリースクールへの出席日数を在籍校の出席扱いにすることも可能です。さらに、フリースクールに通うことを選択したお子さんには、特別な経済的支援が受けられる場合もあります。
フリースクールについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説
まとめ
日本では不登校児童生徒の数が年々増加しています。そのため、お子さんが不登校になることは珍しくありません。文部科学省は平成28年の通知において「不登校とは、多様な要因・背景により、結果として不登校状態になっているということであり、その行為を『問題行動』と判断してはならない」としています。
(*出典7)文部科学省|不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)
不登校児童生徒が悪いという根強い偏見がありますが、それらを払拭し、学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが、児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要であり、周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の伸長につながり、結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待されると指摘しています。
お子さんが不登校になった場合、身近にいるのは家族などであることが多いです。そして、その際の家族の向き合い方はとても重要です。不登校はお子さんにとっても保護者にとっても不安になりがちなことですが、お子さんに合ったやり方を考えていくことで、進路や過ごし方を見つけていくことが可能です。学校に戻ることが適当なお子さんもいれば、そうではない形で過ごすことが適当なお子さんもいます。
お子さんにあったやり方を見つけていくためには、不登校の原因が多様であることを踏まえ、今回紹介した7つのタイプを参考にしてみてください。お子さんがどのタイプに当てはまるかを推測し、必要に応じて学校や関係機関と連携しながら、お子さんに合った過ごし方を見つけていきましょう。
【出典一覧】
*1 文部科学省|不登校状態が継続している理由
参考箇所:冒頭、不登校になる原因と解決方法は?【7つのタイプ】
*2 文部科学省|不登校の現状に関する認識
参考箇所:不登校とはどのような状態?文部科学省の定義
*3 厚生労働省|ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン
参考箇所:不登校とはどのような状態?文部科学省の定義
*4 文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
参考箇所:不登校の現状、学校生活上の影響型、あそび・非行型、無気力型
*5 子ども・若者をめぐる社会問題としての「居場所のなさ」
参考箇所:あそび・非行型
*6 文部科学省|「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
参考箇所:【不登校支援】フリースクールなどの学校以外の学びの場も増えてきている
*7 文部科学省|不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)
参考箇所:まとめ
【監修者コメント】
本記事では、不登校の現状や不登校の背景のタイプわけなど、不登校の概要をご紹介をさせていただきました。
まとめ部分にも記載がありますが、不登校は問題行動ではなく、さまざまな要因や背景から結果として起こった状態であるといわれています。しかし、問題ではないとする一方で、不登校の状態については解消したいと願う人も少なくないのが実情でもあるように思います。
また、1つの要因が不登校の状態を引き起こしているわけではなく、さまざまな要因が絡んでいることも少なくありません。その意味では、今回ご紹介しているタイプわけが綺麗に合致する場合ばかりではないと思いますし、統計では測りきれないケースバイケースがそこにはあるものだと思います。
しかし、ケースバイケースとは頭でわかっていつつも、そこに分類を求めてしまいたくなるのも心情としてはわからないものではありません。今回は文部科学省で採用されていたタイプわけを参考にしておりますが、部分的に該当することや微妙に違うと感じることもあるかと思います。
今回の記事もあくまで、不登校を考えるうえでの1つの目安としていただきつつ、基本的には目の前のお子さんの状況をみながら、そのお子さんにあった対応を検討していきましょう。それを考える際のたたき台の1つとして参考になれば幸いです。
そして、不登校は問題行動ではないと頭ではわかりつつも、保護者自身も気持ちが揺れてしまうようなことも珍しいことではありません。問題の対処を具体的に考えることも重要ではありますが、お子さんとの関わりについての心構えをどのように持っておくかも大事なことのように感じます。