近年増加傾向にある不登校は、令和3年度には過去最多を更新。社会問題の1つとして取り上げられることも多くなっています。
不登校が長期化することの懸念の1つとして、お子さんにとって社会との繋がりが減ってしまうことがあるでしょう。
不登校状態が続き、社会から取り残されるような感覚に陥ることで、お子さんはますます心を閉ざしてしまうなども懸念されます。
そういった意味でも、フリースクールで社会との接点を持つことは重要です。
今回は、フリースクール選びの基本的なポイントから、青森エリアのフリースクールについて紹介していきます。
(*出典1)不登校児童生徒の実態把握に関する 調査報告書 – 文部科学省
フリースクール選び3つのポイント
フリースクールを選ぶ際に、「どういった基準で選べばいいかわからない」「子どもに合っている学校がわからない」と迷うこともあるかと思います。
まずはフリースクールを選ぶ際の3つのポイントについて解説します。
①お子さんの意向に沿っているか
フリースクールとは、何らかの理由から学校に行くことが難しい、不登校のお子さんのための場所です。お子さんに「居場所」という名の学びの場を提供する役割を持ち、垣根のない空間でお子さんたちをサポートする、民間の教育機関でもあります。
お子さんにとって、家庭以外の新たな居場所となりますから、お子さんの希望になるべくあったスクールを選ぶことが大切です。そもそも自宅の外に出ることが難しいという状態のお子さんもいるかもしれません。
お子さんが外に出るエネルギーを回復でき、けれども元いた学校に通うことは難しい、という場合はフリースクールを活用できるでしょう。
フリースクールでは様々な考え方のお子さんたちと自分のペースで関わったり、屋外活動をすることで、様々な体験学習をすることができる施設も多いです。
元居た学校に戻ることだけでなく、フリースクールなど様々な選択肢があることをお子さんに伝えて意向を伺いながら決めていきましょう。
②教育方針・活動内容はお子さんに合ったものか
民間という性質上、フリースクールは経営理念や特徴・方針の違いも多様です。
そのため、フリースクールの方針がお子さんに合うかどうかを確認する必要があります。
例えば「勉強の遅れを取り戻したい」、「安心して過ごせる場所で活動したい」など、目的に応じて必要なサポートも変わります。
フリースクールを決定する前に、どのような目的で利用したいかなども踏まえ、スクールの方針や支援内容を確認していきましょう。
また、フリースクールによっては、活動日を元の学校の出席として扱ってもらえる制度もあります。出席扱い制度についての実績なども確認するとよいでしょう。
③運営会社の信頼性
フリースクールは公的機関ではありません。そのため、スクールによって運営会社が異なります。
運営会社は、NPO法人から個人企業まで幅広く、料金体系も様々です。大切なお子さんを預けることになりますので、運営会社が信用できるかどうかは保護者にとって重要なポイントだと言えます。
フリースクールの重視する方針やカリキュラム、規模や支援内容など、WEBサイトやSNSも活用しながら、まずは発信している情報を収集してみることをオススメします。
フリースクールについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▶フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説
青森県でおすすめのフリースクール3選
【青森市のおすすめフリースクール】フリースクールあおもりサニーヒル
あおもりサニーヒルは、不登校のお子さんたちが無理なく安心して過ごすことのできる、居場所を提供するフリースクールです。お子さんのやりたいことを尊重し、頑張れるときに頑張れるよう、お子さんのペースを大事にします。
お子さんの体調が優れない場合などには、オンラインサポートも利用できます。小・中学生向けのオンライン学習システムもあり、家庭での学習環境も相談することが可能です。
電話番号 | 080-5736-2442 |
住所 | 〒030-0901 青森県青森市港町2丁目10-34 |
アクセス | 青森市営バス「堤橋」または「栄町1丁目」から徒歩15分 |
対象年齢 | 小学生・中学生・高校生 |
費用 | ◆入会金 80,000円 (おうちでコースは40,000円) ◆月謝 15,000円/月 (おうちでコースは12,000円/月) ◆オンラインライブ授業 2,800円/回 |
公式サイト | https://komyusa-hidamari.jimdofree.com |
【青森市のおすすめフリースクール】松蔭塾 青森桂木校
松蔭塾は、完全個別指導でありながら毎日通える学習塾です。わかるところからスタートし、お子さんの理解度に応じて進めるため、確実に学習習慣が身につくシステムがあります。学習は無学年方式のため、学校の進度を気にせず学べるようになっています。
校舎は全国に展開されている他、塾に通えない場合はネットを経由して自宅で学べるサービスも利用可能です。自学自習ではなく、一人ひとりにあった学習の進め方を講師がコーチングしてくれるため、楽しく勉強することができます。
電話番号 | 017-752-7014 |
住所 | 〒030-0844 青森県青森市桂木4丁目6-26 |
アクセス | 青森市営バス「サンロード青森前」より徒歩2分 |
対象年齢 | 小学生・中学生 |
費用 | ◆入会金 22,000円 ◆月謝 (小学生) 13,860円/月(週2回) 17,820円/月(週3回) 20,900円/月(週5回) (中学生) 14,300円/月(週2回) 19,800円/月(週3回) 23,100円/月(週5回) ※コースによって異なります。 |
公式サイト | https://showin-juku.jp/aomori-katsuragi/ |
【青森市のおすすめフリースクール】ちいさな学校(旧:THIRD PLACE)
ちいさな学校は、やさしさを原点にした教育を実践することを理念とした、新しい教育の選択肢を提案するオルタナティブスクールです。オルタナティブとは「選択肢」を意味し、従来の学校とは異なる新たな学習の形を提案するスクールを指します。
ちいさな学校では、「自分が行きたい学校を作る」という理念のもと学校づくりをしており、少人数で異なる年齢でのさまざまな学習活動を行っています。自己決定を重視した日常の活動から、難関大学を目指した受験勉強も可能です。
電話番号 | HPより直接お問い合わせください。 |
住所 | 〒030-0801 青森県青森市新町1丁目11-15 NOVITAビル2階 |
アクセス | JR「青森駅」より徒歩7分 |
対象年齢 | 6歳~22歳 |
費用 | ◆月謝 28,800円/月 15,500円/4回(チケット制) |
公式サイト | https://smol.sclass.jp/ |
オンラインフリースクールなら『SHINGAKU』
お子さんが通学に負担を感じたり、リアルで第三者と関わることがまだ難しいという場合は、オンラインフリースクールがおすすめです。
オンラインフリースクール『SHINGAKU』では、オンラインでの授業や同世代のお子さんとコミュニケーションをとることで、自宅にいながら楽しく学習できます。
またSHINGAKUでの活動について、「出席扱い制度」の申請もサポートしてくれることもポイントです。内申点が心配という人や、学校への復帰を目指しているという人に合っているといえるでしょう。
また『SHINGAKU』は、教育関連の事業で60年以上の歴史がある成基コミュニティグループが運営しています。長年教育に携わってきた企業のため、安心してお子さんを預けることができるでしょう。
【まとめ】
今回は、青森県のフリースクール3校を紹介しました。
不登校に悩むお子さんの第二の居場所となってくれるフリースクールの多くが、お子さんの意向を第一に自由に過ごしながらエネルギーを回復していけるような活動内容となっています。
一口にフリースクールと言っても、活動はフリースクールによってさまざまです。
地域のフリースクールや、場合によってはオンラインフリースクールも検討しながら、まずは情報収集を進めていきましょう。