ツナグバはこの度、不登校経験を持つ方296名に対して、学校に行けなくなった原因や前兆に関する独自アンケート調査を行いました。
夏休みが明けてからのこの時期は不登校になる生徒が増えやすく、対策を調べたり役に立つ情報を集める保護者の方も増える傾向にあります。そういった不登校について調べている方の参考になるよう、独自調査のデータを公開いたします。
「不登校の原因や前兆に関するアンケート」調査概要
調査方法|インターネット調査
調査期間|2023/7/21~2023/8/2
調査人数|不登校の経験を持つ方296名
「不登校の原因や前兆に関するアンケート」調査データ
今回、不登校経験を持つ方から無作為にアンケート調査を実施しました。「不登校の原因や前兆に関するアンケート」について調査データを公開します。
学校に行けなくなった原因ランキング
不登校の原因ランキングは以下のようになりました。
1位 いじめ 90名(30.4%)
2位 友人関係 68名(22.6%)
3位 先生との関係 32名(11.1%)
4位 体調や病気 26名(8.8%)
5位 勉強や進路の悩み 21名(7.1%)
6位 原因が分からない 18名(6.1%)
7位 集団生活のストレス 17名(5.7%)
8位 家庭環境・親 13名(4.4%)
その他 11名(3.7%)
回答が多かったいじめによる不登校の中には「学校の先生からいじめられた」や「友達の親からいじめられた」など、生徒同士ではない声も少なからずありました。特に学校の先生とのかかわりについては3位にもランクインしており、生徒にとっては先生を選べないため、一度苦手な先生と出会ってしまうとかなりの苦痛になるのかもしれません。
不登校になる前に「前兆があった」と8割が回答。
学校に行けなくなる前兆はどんなもの?お子さんが出すSOSをご紹介
1位 体調不良を訴えることが増えた 73名(24.5%)
2位 行き渋りや遅刻・早退が増えた 68名(22.6%)
3位 顔色や様子がいつもと違った 32名(11.1%)
4位 朝起きられなくなった 26名(8.8%)
5位 学校の話をすると泣いてしまう 21名(7.1%)
6位 食欲の低下 18名(6.1%)
7位 夜眠れなくなった 17名(5.7%)
8位 口数が減った 13名(4.4%)
9位 宿題や勉強ができなくなった 17名(5.7%)
その他 11名(3.7%)
80%の方が不登校の前兆として何かしらの変化を感じているという結果から、お子さんはいきなり不登校状態になるのではなく、様々なSOSを出すことが分かります。
特に体調不良や学校への行き渋りなどが多いですが、前兆も1つとは限らず複合的に表れることがありますので、上記を参考にしながら日頃から注意深くお子さんを観察してあげることが大切です。
まとめ
今回は「不登校になる原因と前兆」についての調査をランキング形式などで公表しました。
いじめや先生・友人との人間関係など、様々な原因で不登校になるお子さんが増えていますが、不登校は心にケガを負っているような状態といえます。多くのお子さんは前兆として様々なサインを出していますので、まずは無理せず休むようにしましょう。
心のキズが浅い状態であれば、ちょっとしたきっかけで学校復帰出来たり、不登校であっても学校以外で意欲的に活動できます。無気力状態や引きこもりといった状態を未然に防ぐため、日ごろからお子さんの様子を見守ってあげてください。
ツナグバが公開する不登校に関する調査データの引用・参考について
ツナグバは、不登校に悩む保護者やお子さんに向けた情報提供を行うため、アンケート調査を行い、コンテンツとして活用しております。
今回のアンケート調査を公開する目的は以下の通りです。
・読者の方に、不登校のお子さんと関わる際に活かしてもらうため
・情報を開示し、根拠のない内容を出来る限りなくすため
ツナグバの調査データに関して、原則webメディアに限り、画像データの引用・参考を許諾しています。
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