近年、不登校の児童生徒が増加しており、不登校は社会課題として認識されています。
不登校のお子さんを持つ保護者の方は、お子さんとどのように関わっていけばよいか悩んでいるかもしれません。
ツナグバが実施したアンケートからも「勉強の遅れ」「将来の心配」「自己肯定感の低下」など、不登校のお子さんを持つ保護者の方は、さまざまな不安を抱えていることがわかります。
今回の記事では、不登校のお子さんのために保護者ができる対応・するべきでない対応について、詳しく解説していきます。
文部科学省の調査から見る不登校の原因とは
お子さんが「学校に行きたくない」と言い出したら、保護者としては突然のことに驚いてしまいますよね。
理由を聞いても答えてくれない場合も多く、どうしたらいいか途方に暮れてしまうこともあるかと思います。
ここでは、文部科学省の調査をもとに、多くの児童生徒が挙げた不登校の原因について見ていきましょう。
よくある「不登校の原因」を知るだけでも、お子さんとの上手な関わり方のきっかけをつかみやすくなるかもしれません。
(*出典1)文部科学省|令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
無気力や不安
文部科学省の調査では、小中学生の「不登校の要因」として、「無気力や不安」が1番多くなっています。
具体的には、きっかけが自分でもよくわからない、学校に行く理由がわからない、などが考えられます。
保護者からすると、甘えているだけだと感じられ、学校に行ってほしいと思うかもしれません。
しかし、きっかけがないとはいえ、お子さんは何らかの不安や悩みを抱えていることが多いです。そのため、お子さんに学校に対してどんな気持ちを抱いているのかを聞いてあげるとよいでしょう。
この不登校タイプは「無気力型」と言われています。
より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
生活リズムの乱れ
「生活リズムの乱れ」も不登校の原因として注意する必要があります。
文部科学省の調査でも、小中学生の「不登校の要因」として、「生活リズムの乱れ、遊び、非行」が2番目に多い項目となっています。
最近は幼いうちからスマートフォンを持っているお子さんも多く、インターネットやゲームに夢中になってしまう場合も多いです。熱中するあまり、夜更かしして生活リズムが乱れて朝起きれなくなってしまったり、授業に集中できなくなってしまう可能性もあります。また、学校よりネットやSNSをする方が楽しいと学校から足が遠のくお子さんもいるようです。
スマートフォンなどは大人でも夢中になってしまいますから、お子さんが自分でコントロールして使用するのは非常に難しいです。保護者はスマホやゲーム機の利用についてお子さんにルールを守らせるのがよいでしょう。
このタイプの不登校は「あそび・非行型」と言われることがあります。
好きなことをして過ごし、生活リズムが乱れてしまった結果として不登校になるなどが含まれます。
より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
いじめを除く友人関係をめぐる問題
「いじめを除く友人関係をめぐる問題」も、小学生・中学生ともに割合が高くなっています。
具体的な問題としては、喧嘩や自分の気持ちを理解してもらえない、うまく仲間に入れないなどが考えられます。
すると、お子さんは学校には自分の居場所はないと感じてしまい、不登校になってしまうことがあります。
このタイプは「学校生活上の影響型」と言われることもあります。
より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▶学校生活上の影響型の不登校の特徴とは?原因ごとの対処法も解説
そのような場合、まずは無理せず学校を休ませ、心のエネルギーを回復する時間を作ってあげることが必要です。また、学校に代わる「第二の居場所」として、フリースクールを利用するのも1つの手でしょう。
フリースクールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
▶フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説
不登校のお子さんに親ができる7つの対応
お子さんが突然学校に行きたくないと言い出したら、保護者はどのように対応すればいいか悩むものです。少し無理をしてでも学校に行ってほしいというのが本心であることが多いのではないでしょうか。
しかし、学校に行きたくないというのはお子さんの「困っていることがあるから助けてほしい」というサインでもあります。お子さん自身、学校に行けないことに対して焦りを感じていることがほとんどです。
ここでは、不登校のお子さんに保護者ができる7つの対応を紹介します。
学校を休んでもいいと伝える
不登校のお子さんに対して、保護者は「学校を休んでもいいんだよ」と伝えてあげるとよいでしょう。
学校に行かないと勉強に遅れて進学に不利になるのでは、と保護者が心配になるのは自然なことです。「不登校は恥ずかしいことだ」と考えたり、周囲からそんな言葉をかけられたりするかもしれません。しかし、学校に行ってほしいという気持ちは一旦グッと堪えて、まずはお子さんには休んでいいんだよと伝えてあげましょう。
学校に行けない間にクラスメイトに置いていかれるのではないかという不安は、お子さん自身も抱えていることが多いです。そんな不安を抱えている状態で、保護者から学校に行くように言われるとお子さんは追い詰められてしまいます。
保護者以上にお子さんは不安な気持ちを抱えています。保護者はそのことを理解してあげる必要があります。
不安が解消するまでゆっくり向き合ってあげることが、お子さんが安心して学校に通えるようになるための近道です。
お子さんの話をじっと聞く
「無理して学校に行かなくてもいいんだ」ということを感じれば、お子さんの心は少しずつ安定していきます。その次にしてほしいことは、お子さんの話をじっと聞くことです。
学校に行きたくないと言い始めた当初は、聞いても理由を教えてくれないかもしれません。しかし、少しずつ気持ちが安定し始めると、お子さんから口を開いてくれることが多いです。
お子さんが自分の抱えている不安や感情について話してくれるそぶりを見せるまで、保護者は見守ってあげるのがよいでしょう。無理に聞き出そうとするのは逆効果です。
お子さんが話してくれるときは、それを否定せずじっくりと聞いてあげましょう。
何でも受け入れてあげるという安心感を与えることが大切です。そうすればお子さんも話しやすくなり、気持ちを整理できるでしょう。
お子さんが安心できる環境を作る
お子さんが安心できる環境を作ることも大切です。
学校は安心できる場所でないため、お子さんは学校に行きたくないと感じています。学校以外で安心できる場所がなければ、お子さんは居場所を見つけられず追い詰められてしまいます。
保護者は、お子さんが安心して生活できるように家庭内の環境を整えてあげるとよいでしょう。過度に甘やかすのは良くないですが、不登校のお子さんは心身ともに非常に繊細な状態になっています。家庭内でお子さんがのびのびと暮らせるような配慮が必要になってきます。
学校や専門機関に相談する
学校や専門機関に相談することも大切です。
お子さんにより不登校の原因はさまざまですが、学校内で何らかのトラブルがあったという場合がほとんどです。お子さんの友人関係や学習状況などは、保護者が把握しづらいことも多々あります。このような場合、学校や教師に相談してみるのがよいでしょう。
家庭と学校ではお子さんの姿にギャップがあることも多いです。学校でのお子さんの姿を知っている学校に相談するのは非常に有効になります。
一方で、不登校の原因として学校側に落ち度がある場合、学校には相談しづらいかもしれません。市区町村の教育委員会、児童相談センター、民間の相談窓口などを活用することも視野に入れておきましょう。
学校以外の居場所を提案する
お子さんに学校以外の居場所を提案してあげるのも大切です。
学校以外の居場所として考えられるのは、適応指導教室という教育委員会所属の教育支援センターや民間のフリースクールなどです。また、不登校のお子さんのためのカリキュラムを持つ学校に通うという選択肢もあります。
文部科学省の定義によると、フリースクールとは、不登校のお子さんに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を指します。規模や活動内容は多種多様であり、近年全国各地で増加しています。
フリースクールでは新たな人々に出会ったり、学校の教科学習に囚われない自由な学びを体験したりできます。このような経験を通じ、お子さんは前向きな気持ちを取り戻すことができるかもしれません。
また、在籍校の出席認定を得られる場合もあるので、勉強の進度や進学について不安がある保護者にもフリースクールを検討するのは非常におすすめです。
(*出典2)文部科学省|フリースクール・不登校に対する取組
転校などを検討する
転校などを検討するというのも選択肢の1つです。
お子さんが学校に行けず苦しんでいる姿を見て、転校させ楽にさせてあげたいと考える保護者もいるでしょう。
確かに転校はお子さんが次のステップに踏み出すために非常に有効な手段ですが、デメリットがあることも意識する必要があります。
具体的には、以下のようなデメリットが考えられます。
- 新しい学校で馴染むために、時間とエネルギーが必要
- 学習進度が異なれば、勉強が大変
- 仲のよい友人と離れ離れになる
新たな環境で頑張ろうとしているお子さんも、こうした状況に直面してしまうとまた学校に通うのが辛くなってしまうかもしれません。転校はメリット・デメリットをしっかり検討した上で判断する必要があります。
転校による復学について詳しく解説した記事もございますので、よければご覧ください。
▶不登校は転校で解決できる?失敗しないための注意点や、リスクを少なくする手順を解説。
生活リズムを管理する
お子さんの生活リズムを管理してあげるのは重要です。
上で見たように、生活リズムの乱れによって不登校になるお子さんは少なくありません。不登校になってから生活リズムが乱れてしまうお子さんもいます。
文部科学省の調査には、小学生・中学生を対象に学校に通えなかった間に何をしていたかのデータがあります。これによると、「インターネット・ゲーム・動画視聴など」「テレビ視聴」「SNS」などが非常に高い割合になっています。
学校をお休みする間は、お子さんが安心して過ごせるように環境を整えてあげることが大事です。ただし好きなことに熱中しすぎて生活リズムが乱れてしまうというのは望ましくありません。
お子さんがのびのびと生活できるように配慮しながら、スマホの使用や睡眠時間などの生活リズムの管理は保護者がしっかりと行うとよいでしょう。
(*出典3)文部科学省|不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書
不登校のお子さんに親がするべきでない対応
不登校のお子さんとの関わり方は非常に難しいものです。
お子さんはさまざまな不安を抱えており、不安定な状態です。保護者の何気ない言動にも敏感に反応することがあります。
保護者が心配であれこれと口出ししたくなってしまうのもわかります。しかし、お子さんの焦りを刺激してしまわないように、注意深く見守ってあげることが必要です。
ここでは、不登校のお子さんに保護者がするべきでない対応を紹介します。
無理やり学校に行かせる
不登校のお子さんに対して、無理やり学校に行くように促すのは逆効果です。
学校に通えないのは、学校で何らかのトラブルがあり、学校が安心できる場所ではなくなったからです。学校の中での問題が解決しない限り、お子さんは安心して通うことはできません。
また、お子さん自身が学校に行かなくてはという焦りを感じていることがほとんどです。保護者が焦って無理やりでも学校に行かせようとすると、お子さん自身の焦りが刺激されます。お子さんはますます追い詰められてしまうでしょう。
保護者が自分の気持ちを理解してくれないと感じる場合、お子さんはどうして学校に行きたくないのかを話そうとしません。そうなっては、不登校が長引いてしまう可能性が出てきてしまいます。
他人と比べる
不登校のお子さんに対して、お子さんと他の子を比べるような発言をするのはよくありません。
上でも述べたように、お子さん自身も学校に通えていないことに対して不安や焦りを感じています。文部科学省の調査でも、小学生で64.4%、中学生で71.6%のお子さんが「学校を休んでいる間、学校の同級生などがどう思っているか不安だった」と答えています。
保護者はお子さんを見守りつつ、安心して学校に通うためのサポートをしてあげねばなりません。
保護者の目には、お子さんが一日中家でだらだら過ごしているように映るかもしれません。思わずお子さんを他人と比べて叱りつけてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、お子さんは今次のステップに進むための準備段階にいるのだと考えてみるとよいです。お子さんは一歩ずつ進んでいる、そう思うと少し気持ちが楽になるかもしれません。
(*出典3)文部科学省|令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要
過干渉になる
不登校のお子さんに対して、過干渉になりすぎるのはよくありません。
お子さんの勉強の遅れや友人関係など、保護者はさまざまな不安を抱えます。
お子さんが心配で、あれこれ口を出したくなるのは当然です。しかし、過度にあれこれと指示するのは逆効果です。
お子さんに1人で過ごす時間を与えてあげると、落ち着いて気持ちを整理できるでしょう。
学校に行けない期間は、お子さんが自己決定力をつけるためのステップだと考えるのもよいです。少しずつ成長していくお子さんをあたたかく見守ってあげましょう。
放置する
不登校のお子さんを放置してしまうのはよくありません。
学校を休んでいる間、できるだけお子さんが自由に過ごせるようにしてあげることが理想です。しかし、放置したり、あまりに自由にさせすぎたりしては逆効果です。学校に復帰するタイミングを見失って不登校が長期化するケースが多く見られます。
必要に応じて学校などとの連携をとり、復帰のためのサポートをしてあげましょう。無理に学校に行かせようとする必要はありません。しかし、お子さんが不登校生活に慣れすぎて「学校は必要ない」と感じている状態は避けるべきです。
お子さんの意見を無視する
不登校のお子さんの意見を無視するのはよくありません。
学校に行かないというのはお子さんからの「助けてほしい」というサインです。
学校を休んでいる間だけは、できるだけお子さんがのびのびと過ごせるようにしてあげるとよいでしょう。元気に学校に通うためには、まずは家庭で安心感を得ることが必要です。
保護者がお子さんを心配してあれこれとやってあげたくなるのは当然のことです。しかし、お子さんは自分の意見を否定されたと感じると心を閉ざしてしまう可能性があります。お子さんと意見の対立がある時でも、まずは否定せずしっかりと聞いてあげるとよいでしょう。
【状況別】不登校のお子さんとの接し方のポイント
口を聞いてくれないとき
不登校のお子さんが保護者と口を聞いてくれない場合、無理にコミュニケーションを取ろうとする必要はありません。お子さんが自由に生活できるようにサポートし、見守ってあげましょう。
親が自分を否定しないと認識すれば、お子さんは自然とコミュニケーションをとってくれるようになるでしょう。時間がかかるかもしれませんが、気長に待つのが大切です。
暴言・暴力があるとき
不登校のお子さんに暴言や暴力があるときは、お子さんが感情を刺激するような言動は避けましょう。
暴言や暴力が見られるお子さんは、自分の感情を表現するのが上手でないことが多いです。お子さんが気持ちを整理できるように、干渉せずそっと見守ってあげましょう。
暴力の程度がひどく保護者や家族の安全が脅かされる場合は、学校などの機関に相談する必要があります。学校以外にも、精神保健センターや児童相談所にも相談窓口が設けられています。お子さんとの関わりが保護者の方の負担にならないように気をつけましょう。
甘えて離れないとき
不登校のお子さんが甘えて離れないときは、できるだけそれに対応してあげるようにしましょう。お子さんにべったりで過ごすのは負担になりますが、お子さんに保護者に突き放されたと感じさせるのはよくありません。
甘え行動にはさまざまなものがあります。具体的には、ハグや腕を組むなど身体的な接触を求めてくる・一緒に出かけようとする・夜一緒に寝たがるなどです。
お子さんが突然甘え行動を見せると少し戸惑うかもしれませんが、心配しすぎず見守ってあげるとよいでしょう。
非行など問題を起こしているとき
不登校のお子さんが非行などの問題を起こしているときは、保護者の側からできるだけコミュニケーションを取る必要があるでしょう。
問題行動が見られる場合、ただ見守っているだけでは状況はよくありません。保護者の心理的な負担は大きいですが、お子さんと積極的に関わりを持つようにしてあげましょう。
非行に走るお子さんは、自分の感情をうまく表現できず追い詰められている場合が多いです。お子さんが何を感じているのか、保護者の側から話を聞いてあげましょう。
保護者だけで対応ができない場合、支援機関に相談するのも手です。非行がエスカレートして犯罪につながる可能性もあります。お子さんの行動に注意を向け、しっかりとサポートしてあげるようにしましょう。
不登校のお子さんの親はメンタルケアも大切に
お子さんが学校に通えなくなってしまったとき、保護者の心理的な負担は相当なものです。
不登校が長引いたり、お子さんから暴言をかけられたりして、責任を感じて追い詰められる保護者も少なくありません。
ゆっくりとお子さんを見守ってあげられればいいのですが、なかなか現実はうまく行かないもの。
ここでは、不登校のお子さんを持つ保護者の方のメンタルケアの重要性をお伝えします。
専門機関などに相談する
ストレスを抱え込んで追い詰められる前に、周囲の人に相談するのがよいでしょう。お子さんの不登校はデリケートな話題のため、友人などに相談しづらいこともあります。そうした場合は、専門機関に相談するのがおすすめです。
学校や教育支援センターにはカウンセラーが在籍していますし、民間のカウンセリングサービスや医療機関でも相談は可能です。また、不登校児の親の会などもあり、同じ不安を抱える保護者に出会うこともできます。
悩みは1人で抱え込まず、周囲の人に相談することで不安を解消していきましょう。
リフレッシュでストレス解消
お子さんのことが心配で、日々ストレスは溜まっていくことでしょう。そのストレスをそのままにしておくのは危険です。しばらくは平気でも、ある日突然心が壊れてしまうことがあります。
ストレスを溜め込みすぎないように、保護者の方にもリフレッシュが必要です。友人と出かけたり、美味しいものを食べに行ったり、ショッピングを楽しんだり、仕事に打ち込んだりなど、羽を伸ばせる時間を作りましょう。
お子さんが家にいる場合、リフレッシュする時間を作るのはなかなか難しいかもしれません。家族や親戚に協力を求めたりすることも検討してみてください。
自分を責めすぎない
お子さんの不登校がよくならないようでも、自分を責めすぎてはいけません。どのお子さんでも不登校になる可能性はあります。不登校になったのも、長引いているのも保護者のせいではありません。
お子さんからの暴言や暴力、お子さんが口を聞いてくれないなど、気持ちが追い詰められることもあるかもしれません。そんな時は、1人で抱え込まず周囲の人に相談しましょう。不登校は、お子さん・保護者・周囲の人の3者で一緒に解決していくものです。保護者の方だけが思い詰める必要はありません。
焦りすぎない
お子さんの状況がなかなか改善せず不安になったとしても、焦りすぎてはいけません。不登校の解決には思ったよりも時間がかかるものです。学校に行きたくないというお子さんの気持ちは、少し休むだけで解決するものではないからです。
不安は尽きないものです。しかし、保護者はその不安をぐっと堪えてお子さんを見守ってあげましょう。
どうして学校に行きたくないのかや、何が不安なのかをお子さんが話してくれるのを待ちます。その上でお子さんが安心して学校に通えるような環境を整えるサポートをしてあげるとよいでしょう。
【まとめ】お子さんの気持ちを第一に考えつつ、保護者も無理しすぎない対応を
不登校のお子さんについて、保護者の方は悩みが尽きなくて当然です。
しかし、保護者が焦っても、不登校は解決するものではありません。保護者が無理にお子さんを管理しようとした結果、不登校が長引くケースも少なくありません。
お子さんの気持ちをしっかりと受け止めつつ、お子さんが安心して学校に通えるようなサポートをしていきましょう。
また、家庭内での対応が難しい場合には、専門家や相談期間に相談することも大切です。
お子さんをサポートする保護者の方のメンタルケアも忘れてはいけません。
お子さんの性格や特性に合わせて、保護者の負担が小さくなる形での解決を目指しましょう。
【出典一覧】
*1 文部科学省|令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
参考箇所:文部科学省の調査から見る不登校の原因とは
*2 文部科学省|フリースクール・不登校に対する取組
参考箇所:学校以外の居場所を提案する
*3 文部科学省|令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要
参考箇所:生活リズムを管理する