ツナグバはこの度、不登校経験を持つ方296名に対して、学校に行けなくなった原因や前兆に関する独自アンケート調査を行いました。
共働き世帯が増えており、お子さんが学校に行っていない日中に何をしているか分からないのが不安という声もよく聞かれます。今回は不登校中のお子さんが実際に家でどのような生活をしているのか独自に調査し、データを公開いたします。
「不登校中の過ごし方に関するアンケート」調査概要
調査方法|インターネット調査
調査期間|2023/7/21~2023/8/2
調査人数|不登校の経験を持つ方296名
今回、不登校経験を持つ方から無作為にアンケート調査を実施しました。「不登校中の過ごし方に関するアンケート」について調査データを公開します。
「不登校中の過ごし方に関するアンケート」調査データ
不登校の間、自分の好きな時間を過ごすお子さんが多い
ご覧のように、「趣味・遊び」の回答が最も多い結果となりました。
その他の回答には「フリースクールや適応指導教室に通っている」「家事をしている」などの回答があり、学校以外のルーティンワークが成立している方が多い印象を受けました。
一方で「何もしない」という回答が2番目に多く「何かしたいが不安で何もする気になれない」「誰とも関わることがないのは辛い」といった声も見られました。学校や保護者以外の、周囲のサポートが必要なケースも多いと感じる結果と感じます。
不登校中はスマホ・ゲーム依存しやすい
続いて、登校しない間の趣味についての調査結果を公表します。
「ゲーム」「スマホ」が1位・2位であり、自宅にいる時間も長いためにゲームやスマホへの依存率が高くなる傾向があります。
また、「やることがなくずっとゲームや動画を見ている」「他にやることがなくなり、ダラダラSNSを見ている」など、生活が代わり映えせず、他に興味を持てることが見つけられないことが原因となっているような回答が多くありました。
登校しない間、7割が「週に一度以下しか外出しない」
登校しない間、7割超が「週に一度以下しか外出しない」と回答し、同じく7割の方が「友人と会うことがない」と回答しました。
回答者ごとに詳しくみていくと、外出や友人と会う頻度が低い人ほど、ネット・ゲームを趣味にして過ごしていることが多い傾向がありました。反対に、外出の頻度が高い人や友人に頻繁に会う人は「スポーツ」「テレビ番組」「読書や漫画」といったコンテンツを趣味としている人が多く「友達と一緒にサッカーをしている」「紹介された漫画にはまっている」など、周囲の影響により興味を広げて活動している様子を想像させられる結果でした。
まとめ
今回は「不登校の日中の過ごし方」についての調査を公表しました。
調査結果から、外出頻度や交友関係とネット・ゲーム依存になる確率との相関を感じられました。ゲームを全くしない、スマホを全く触らない人は少ないと思いますが、ゲームやネット以外の趣味を楽しみながら様々なことに興味を持って活動を広げていくことで、学校復帰やその後の進路・将来の就職に繋がっていきますので、不登校のお子さんが興味を広げて活動できるような周囲のサポートが重要なのではないかと思います。
ツナグバが公開する不登校に関する調査データの引用・参考について
ツナグバは、不登校に悩む保護者やお子さんに向けた情報提供を行うため、アンケート調査を行い、コンテンツとして活用しております。
今回のアンケート調査を公開する目的は以下の通りです。
・読者の方に、不登校のお子さんと関わる際に活かしてもらうため
・情報を開示し、根拠のない内容を出来る限りなくすため
ツナグバの調査データに関して、原則webメディアに限り、画像データの引用・参考を許諾しています。
その際、データを引用した調査結果ページのURLと共に引用元を明記していただく事を条件としています。
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