子どもが学校に行かない!学校に行けない理由や対処法を紹介

監修:村上実優

監修:村上実優

累計7万人以上の指導実績を持つ成基の個別指導塾「ゴールフリー」で教室長を務めた後、シンガクの教室長に就任。子どもの本来持つやる気や意欲を引き出す“教育コーチング”のスキルを活かし、学校以外の多様な学びの機会提供と、子どもが安心して過ごせる居場所づくりを目指してシンガクを運営している。

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目次

今まで何の問題もなく学校に行っていたお子さんが、ある日突然「学校に行かない」と休み始めたら・・・

突然、不登校になったお子さんに、どのように対応すべきか悩んでいる保護者は多いのではないでしょうか?

不登校の児童生徒数は年々増えていますが、学校に行かない理由は、家庭の問題から友人関係、勉強、本人の問題など、それぞれ異なります。

「子どもが学校に行かないのはどうして?」

「学校に行ってほしいけど、どうすれば良い?」

「不登校についてどこか相談できるところはある?」

この記事では、お子さんが学校に行かない原因や原因を知る方法、再登校するためのサポート、不登校の相談先など、不登校への対処法について解説していきます。

お子さんが学校に行けない原因は?

調査結果から見る不登校の原因

2023年10月に文部科学省が発表した小・中学校における不登校の要因(*出典1)を見てみましょう。

不登校の原因は多岐にわたりますが、大きく3つに分類されています。

・学校が原因の不登校

・家庭の問題が原因の不登校

・学校・家庭に関係のない、本人の問題が原因の不登校

詳細は下の表をご覧ください。

※文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より抜粋

小学校と中学校で、それぞれの要因が占める割合に大きな違いは見られませんが、中学生では比較的「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が多く、小学生では「親子の関わり方」に起因していることが多いことがわかります。

要因として最も多い「無気力、不安」

要因として最も多いのは、本人の問題が原因の不登校に分類される「無気力、不安」で、51.8%を占めています。

次に多いのが、同じ分類の「生活リズムの乱れ、あそび、非行」の11.4%となっており、不登校の63.2%が本人の問題を起因としていることになります。

「無気力、不安」が原因となっている場合、お子さんは学校に行けない理由を明確に説明できないことがあります。

勉強がつらかったり、想像していた学校生活と違っていたりすると、

「なんとなくしんどい」

「学校に行く気力がわかない」

「気持ちが沈んで行きたくない」

といったように、無気力状態になることがありますが、無気力になる背景には人間関係のトラブルや学業不振が隠れていたりするなど、原因が複合的であることも多いです。

人間関係のトラブルも、よくある原因

要因として3番目に多くなっているのが、学校が原因の不登校に分類される「いじめを除く友人関係をめぐる問題」で、9.2%となっています。

保護者も、お子さんに「学校に行きたくない」と言われて最初に心配するのは人間関係のトラブルではないでしょうか?

いじめまではいかなくても、苦手な人がいたり、友達とのケンカ、先輩との上下関係など、何らかの人間関係に悩んでいる小・中学生は多いでしょう。

学校は、勉強する場であると同時に、集団生活や対人関係を学ぶ場でもあります。

高学年になると、仲の良い子ども同士のグループができ、グループ間にも序列が生まれたりします。

自分の望むグループに入れずに苦しくなったり、グループに縛られた人間関係に嫌気がさすこともあるでしょう。

さらに、中学校入学以降は、小学校にはいなかった「先輩」という存在が出てきます。部活動での上下関係に適応できないケースも多いです。

小学生の不登校の原因として多い「親子の関わり方」

続いて家庭が原因の「親子の関わり方」が7.4%となっています。

離婚や再婚、転勤、引っ越しなど生活環境が急激に変わった家庭や、両親が不仲である家庭などは、お子さんの不登校が増える傾向にあります。

家庭が安らぎの場になっておらず、家族の心配事が多いと、学校に対して前向きな気持ちでいることは難しいでしょう。

また、お子さんと保護者の関係が不登校に影響を与えることもあり、お子さんに無関心な家庭や過保護な家庭では、不登校が増える傾向にあります。

お子さんに無関心な家庭では、お子さんの心は常に満たされていません。よって、自分の存在に対して否定的になってしまい、不登校へとつながってしまうのです。

不登校になりやすい家庭の特徴については、以下の記事でくわしく解説しています。

子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら?不登校家庭に見られる傾向と親ができる対策

「学業の不振」も原因の一つ

学校が原因の「学業の不振」が4.9%となっています

中学生に多く、「勉強が難しくてついていけない」「努力しても成績が伸びない」といった理由で学校に行けなくなってしまうようです。

特に中学1年生になると、これまでの小学校での学習内容と大きく変わり、難易度が上がります。また、教科担任制が始まるなど、授業形式も小学校とは大きく変わることから、環境の変化に上手く馴染めず、不登校につながることがあります。

学校に行けない原因を知る方法は?

不登校の原因は、お子さん自身に聞くのがいちばんです。

しかし、不登校のお子さんが自ら「●●だから学校に行きたくない」と話してくれることは少ないでしょう。

「話したくない」「わからない」と回答されることも多いと思います。

では、お子さんに聞いても答えが得られない場合はどうすればよいのでしょうか?

無理に聞き出さない

お子さんの不登校の理由がわからないことは、保護者にとって大きなストレスになるでしょう。

しかし、自分でも不登校の原因がわからないお子さんは少なくありません。

自分でも理由がわからなくて苦しんでいるのに、さらに保護者にしつこく問い詰められることが苦痛になるお子さんもいるでしょう。

そうなってしまうと、お子さんは保護者との会話を避けるようになります。

学校に行かないことで人とのコミュニケーションが減っているうえに、家族とのコミュニケーションまで減ってしまうと、お子さんがさらに精神的に塞ぎこむ原因になります。

お子さんとコミュニケーションがとれないということは、再登校への道筋も見えません。

逆にお子さんとのコミュニケーションさえとれていれば、状況はいつか好転する可能性が高いです。

お子さんとのコミュニケーションを増やす

お子さんには、不登校の理由だけを焦って無理に聞き出そうとするのではなく、日々のコミュニケーションを大切に過ごしてみてください。

朝の挨拶、寝る前の挨拶だけでなく、一緒に食事をとり、とりとめのない雑談をすることがお子さんの心を開くきっかけになります。

お子さんとの会話で注意することは?

コミュニケーションが増えることで、保護者には話したくないと思っていたお子さんも、「ちょっと話してみようかな」と気持ちが変わったり、家にいる時間が増えることにより心境が変わることもあるでしょう。

お子さんが話してくれる場合は、次のことに気を付けて話を聞いてあげてくださいね。

・最後まで否定せずに聞く

・求められていないのに、アドバイスをしない

・結論を出そうとしない

・質問責めにしない

勇気を出して気持ちを話してくれたお子さんを、肯定的に受け入れてあげることを意識してみてください。

子どもを学校に行かせたい!方法はある?

お子さんが通っている学校への再登校を目指す

再登校を目指すといっても、急に丸1日を教室で過ごすわけではありません。

小さなステップを踏んで、お子さんのストレスを軽減しながら確実に前に進んでいくことが大切です。

【自宅でできること】

朝起きて、学校と生活リズムを合わせてみる

午前中は自分の机で読書や勉強をしてみる

【外出を伴うこと】

通学路を歩いてみる

学校まで行ってみる

【学校内に入ってみること】

保健室まで行ってみる

学校内で誰かと会話してみる

1時間だけ授業を受けてみる

ただし、再登校を検討する場合は、お子さんが「学校に戻りたい」と考えていることが重要です。保護者から一方的に気持ちを押し付けないように注意が必要です。

学校の代わりとなる「居場所」を探す

学校復帰は1つの方法でしかなく、お子さんが将来のために必要なことを学んでいく方法は他にもあります。

フリースクールはその方法の1つです。

フリースクールとは、不登校や引きこもりのお子さんを対象とした民間の施設で、学習指導や体験学習の機会などを提供してくれます。

また、同じ境遇のお子さんと出会える可能性もあり、そこで出来た仲間と親睦を深めるといったこともあるでしょう。

義務教育課程の場合、フリースクールでの活動が「出席扱い」として認められることも多いです。

「勉強をする場所」「家族以外との関わりを持てる場所」などの役割を果たすことが可能であるのであれば、これまで通っていた学校への復帰だけを唯一の選択肢にせずに、より広い視野で方法を探してみてください。

学校と学校外の施設を併用して活用しているお子さんもいます。

「学校に行かない」という選択もあり?サポートはどうする?

お子さんが不登校になったからといって、すぐに再登校を目指す必要はありません。

お子さんはそれまで、学校に行こうと頑張って、我慢して、努力して、それでも行けなくなったというケースがほとんどです。

「今は休息が必要なとき」と考えて、ゆっくり休ませてあげましょう。

一定期間休んだら、また学校に行く気力が出てくるかもしれません。

保護者はそれまで焦らずに、見守っていることが再登校への近道にもなります。

不登校になってまだ日が浅い場合に保護者ができること

お子さんには安心して過ごせる「居場所」が必要です。

学校に行かないことを責めたり、再登校を強要するのではなく、家を居心地の良い安心できる場所にしてあげてください。

昼夜逆転の生活にならないよう、朝には起こして、朝食を一緒に食べるとよいでしょう。

家にこもりっきりだと運動不足になるので、一緒に近所を散歩するのもおすすめです。

学習内容がわからなくなることは再登校を遠ざけるので、お子さんの様子を見て、家庭教師やオンライン塾を活用して学習を進めていくことを提案してみてください。

長期の不登校が続いている場合に保護者ができること

不登校になって日が浅い場合に保護者ができることと基本的には同じです。

お子さんにとっての安心できる居場所をつくり、生活リズムを整えてあげることが重要です。

さらに、公的機関の「学びの多様化学校」や教育支援センター、民間施設のフリースク―ルや塾、習い事を検討してみると良いでしょう。

家族以外の人とのコミュニケーションが生まれるため、おすすめです。

不登校のお子さんが家で過ごしているだけだと、社会的なコミュニケーションの機会が減り、集団生活を学ぶ機会も失います。

将来、社会に出てさまざまな人と関わって生きていくことを考えると、お子さんが可能であれば、家族以外の人ともコミュニケーションをとって生活していくことがよいでしょう。

子どもが学校に行かないことは甘えになるの?

不登校は、甘えているから学校に行かないお子さんもいれば、どう頑張ってもどうしても学校に行けないお子さんもいます。

しかし、世間からは「不登校は甘え」と決めつけられてしまうことも珍しくありません。

なぜなら、不登校はお子さんの気持ちの問題だと考えている人がいるからです。

たとえば、何らかの身体的な病気によって学校に行くことができないとなると、多くの人が納得します。しかし、不登校のお子さんの多くはそういった病気ではありません。

お子さんの気持ち次第で登校するかしないかを決められる状況にあることを「甘え」だと感じる人もいます。

しかし、周囲の目を気にする必要はありません。お子さんが元気になることがいちばん大切です。

もし、第三者から「甘えている」と言われても、気にせず、お子さんに寄り添ってあげてくださいね。

不登校のお子さんについて、どこに相談できる?

お子さんが不登校の状態で、何の悩みもないという保護者はほとんどいないでしょう。

お子さんの不登校は、保護者も「家庭の問題」と捉えてしまい、第三者への相談をためらいがちになってしまいます。

しかし、不登校は、お子さんと保護者だけで解決することが難しい問題です。

無理に自分たちだけで問題に対処しようとすると、不登校が長引いたり、お子さんの心身の状態がさらに悪化するなど、解決から遠ざかる恐れもあります。

不登校支援の専門機関はその道のプロなので、さまざまなケースへの対応経験があります。

気軽に相談してみてくださいね。

主な相談先を下記にご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

①教育センター・教育相談所

各教育委員会が、教育相談を行うための相談窓口として設置している公的機関です。

不登校に関する悩みを相談できるほか、必要に応じた情報を提供してもらえたり、カウンセリングや医療機関などの関係機関との連絡調整を行ってもらえます。

②教育支援センター(適応指導教室)

不登校に関する支援を行うために教育委員会が設置している公的機関です。

保護者の悩みを相談できるほか、不登校のお子さんに対する通所指導(カウンセリング、教科指導、体験活動など)も行っています。

③子どもの人権110番

不登校やいじめなどの相談を電話で受けつけています。法務局員や人権擁護委員が相談に乗ってくれます。

☎0120-007-110

④24時間子どもSOSダイヤル

夜間休日問わず24時間いつでも利用できる電話相談窓口です。電話は、所在地の教育委員会の相談機関に接続され、さまざまな悩みや不登校に関する相談もできます。保護者も利用できます。

☎0120-0-78310

⑤フリースクール

不登校のお子さんに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設です。 規模や活動内容は施設によって大きく異なりますが、不登校のお子さんを対象とした施設であるため、不登校に関する知見があり、長年不登校のお子さんと関わってきた専門カウンセラーが相談にのってくれる可能性も高いでしょう。

学校への復帰はもちろん、問題解決へのアドバイスをもらえる可能性もあります。

⑥児童相談所

子どもの一時保護などでよく知られている児童相談所ですが、お子さんや保護者からのさまざまな相談に応じ、適切な助言や援助を行っています。

⑦子供家庭支援センター

市区町村における子どもと家庭に関する総合相談窓口です。18歳未満の子どもや子育て家庭に関するあらゆる相談に応じています。児童相談所とも連携しています。

⑧ひきこもり地域指導センター

社会福祉士や保健士、臨床心理士、引きこもり支援コーディネーターなどが在籍しており、学校復帰に向けた支援を受けることができます。

⑨青少年センター

青少年育成センターや青少年指導センター、青少年相談センター、少年センターなど、地域の活動内容に応じてさまざまな名称で呼ばれていますが、不登校やひきこもりといった問題に、精神医学や心理学の視点からケアを行っています。

不登校を相談する専門機関は、ご紹介したとおりたくさんあります。専門機関を活用して、ご自身に合った、最適な相談先をみつけることが大切です。

さいごに

不登校に関する悩みはさまざまです。

不登校のお子さんを持つ保護者にしていただきたいことは、お子さんに寄り添い、お子さんが安心して過ごせる居場所を提供することです。

「私はあなたの味方だよ」とどんな気持ちにも寄り添い、共感することで、お子さんは悩みを打ち明けやすくなります。

「子どもの不登校に悩み、落ち込んでいる」という方は一人で抱え込まず、ぜひ専門機関に相談してみてくださいね。

【出典一覧】

*出典1 文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

参考箇所:不登校の要因

不登校のお子さんのこと、1人で悩まないで

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