- 子どもが不登校で今後が心配…
- 子どもが居場所を見つけてあげたい
このような悩みや思いをもつ保護者は多いでしょう。
お子さんが不登校だと、将来が心配ですよね。
今回は、不登校の子どもが「集まる場所」とは何か、また、学校以外の居場所やコミュニティを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
不登校のお子さんが「集まる場所」とは?
不登校のお子さんにとっての「集まる場所」とは「居場所・コミュニティ」と言い換えられます。ここからは「集まる場所」=「居場所・コミュニティ」とは何か、詳しく解説していきます。
安心して過ごせる場所
不登校のお子さんは、自己肯定感が低く、周囲から自分を否定されている気持ちになっている場合が多いです。
そのため、安心して過ごせる場所を提供してあげることで、自分は受け入れられていると感じられ、お子さんにも前に進む気力が湧いてきます。
- 自分の悩みを聞いてくれる人がいる
- 自分を大切にしてくれる人がいる
このような人がいる環境こそ、「自分はここにいていいんだ」と思えて、お子さんが安心して過ごせる場所でしょう。
お子さんが周りを気にすることなく、安心できる場所、つまりは居場所・コミュニティを用意してあげることが重要です。
自分が好きなように行動できる場所
お子さんにとって「自由に行動できる場所」も必要です。
不登校の経験を通じて自己肯定感が下がっているため、自分は何をすれば良いのか、何をして良いのか分からなくなっています。
そのため、自分の好きなように自由に過ごせる場所があればお子さんも嬉しいはずです。
お子さんが自由に行動できる場所はどこか考えながら、居場所を見つけてあげましょう。
他人に気を遣わなくていい場所
不登校のお子さんは不登校であることをネガティブに考え、周囲の目を気にしてしまいがちです。
お子さんによっては、気疲れしてしまうからと、他人のペースに合わせ、気を遣って行動することを嫌がることもあります。そもそも人に会うことを嫌がる場合もあるでしょう。
そんなお子さんには、周囲の目を気にしなくて良い場所を提供してあげることが必要です。
不登校のお子さんに集まる場所が必要なのはなぜ?
不登校のお子さんにとって、「集まる場所や居場所」は不可欠です。
理由は人それぞれですが、不登校のお子さんは学校にうまくなじめなかったことに対して否定的に捉えています。そのため、自己肯定感が下がり、「学校には自分の居場所がなかった」と感じています。
お子さんがそう感じているときに、周囲が働きかけてお子さんの居場所を作ってあげることが大切です。お子さんはつらい気持ちを和らげられ、「自分にも居場所がある」と思えるでしょう。
学校以外にも自分の居場所を見つけられれば、自信がもて、自己肯定感を取り戻すきっかけが生まれます。そのためにもサポートをしていきましょう。
不登校のお子さんの居場所・コミュニティ一覧
ここからは、不登校のお子さんの居場所やコミュニティを8つ紹介していきます。
それぞれの特徴を知って、お子さんに合った居場所・コミュニティを見つけていきましょう。
家
お子さんにとって一番大切な居場所は「家」です。自分が育った場所である家は、お子さんにとって何よりも安心できる場所です。
とはいえ、「家にも居場所がない」と思っているお子さんや、不登校に後ろめたさを感じて保護者とうまく話せない場合もあるでしょう。
家族で話し合う時間を設けて、家族で不登校を受け入れられれば、お子さんにとって家は心強い居場所になるはず。ご家庭ではまず第一にお子さんの気持ちに寄り添ってあげましょう。
そのためにも、お子さんが家で過ごしやすいような環境、話しやすい環境を提供してあげることが必要です。
フリースクール
「フリースクール」もお子さんの居場所としてあげられます。
文部科学省によると、フリースクールとは「不登校の子供を受け入れることを主な目的とする団体・施設」です。
何らかの事情で学校に行っていないお子さんが通うのが一般的で、その理由はさまざまです。
フリースクールには、お子さんと同じように不登校の人が集まっているので、お子さんの悩みを聞いて共感してもらいやすい環境かもしれません。
フリースクールによって特徴があるので、フリースクール選びの際には公式サイトに目を通し、慎重に考えるようにしましょう。
フリースクールについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
▶フリースクールとは?費用や単位・学歴の扱い、過ごし方などを解説
保健室
「保健室登校」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは名前の通り、教室には行かずに保健室で授業を受けたり、過ごしたりすることです。
学校には行きたいけど、教室には行きたくないというお子さんには有効です。
保健室登校では、他人に気を遣う必要がないため、お子さんにとっては過ごしやすい環境だといえます。
お子さんに学校に行きたい気持ちがあるなら、一度話し合ってみましょう。
ですが、実際に保健室登校をするとなると学校とも相談が必要です。学校の先生とよく話し合って決めましょう。
学習塾・家庭教師
勉強のサポートと居場所作りを同時にしたい場合には、塾や家庭教師もおすすめです。
お子さんの進学を考えている方には非常におすすめです。
学習塾にも、個別や集団といった形態があります。それによって一緒に授業を受ける生徒の人数も変わってくるので、お子さんの要望に合わせて塾や家庭教師を選ぶようにしましょう。
通信制高校
通信制高校に通うことも一つの手です。
通信制の学校であれば、通学日数が少なく、さらには試験・テストもほとんどないため、入学しやすいです。
通信制高校では直接人と関わる機会が少ないので、お子さんも他人に気を遣わなくてすみます。さらに、高卒資格を得られるのも魅力的です。
ただし、注意点もあります。通信制高校を選択した場合、登校日数は年に数回で、ほとんどの時間を家で過ごすことになります。そのため、お子さんが引きこもりになってしまわないよう注意しておきましょう。
地域のコミュニティ
地域のコミュニティもお子さんの居場所になります。
お子さんが住んでいる地域での活動だけでなく、日常生活でよく使うカフェやお店が居場所になることもあります。
地域によってはNPO団体や、ボランティア団体が若者の居場所づくりに取り組んでいるようです。積極的に参加してみるのも一つの手です。
アルバイト
アルバイト先が居場所になることもあります。
アルバイトでは多くの人と接する機会があります。心の通じ合える友人を見つけられることもあるでしょう。さらに、働いてお金を得るという社会経験を通じて、社会に貢献できていると感じ、自己肯定感アップにもつながるでしょう。
高校によってはアルバイトが禁止されている場合もあるので事前に確認しておくようにしましょう。
教育支援センター
教育支援センターとは、小中学校を長期間休んでいるお子さんが、学校に通わずに学習したり、集団生活を学んだりする場所として教育委員会が運営する公的な機関です。
一部の教育支援センターは高校生も受け入れています。
この施設は、同じ悩みを抱える友人と出会い、お互いの気持ちを共有できる場所です。お互いの気持ちを知ることができれば、お子さんが安心して過ごせる場所になります。
そうした気持ちの共有を通じて、学校へ復帰する意欲が少しずつ湧いてくることもあるはずです。
居場所を見つけるために保護者ができること
それでは、お子さんの居場所を見つけるために保護者には何ができるでしょうか。
ここからは保護者にできることを解説していきます。
お子さんと一緒に居場所を決める
お子さんの居場所は、保護者が勝手に決めてしまうのではなく、お子さんの意見を採り入れて選ぶ必要があります。
その際に最も重要なのは、お子さんの性格や心の状態に合わせて居場所を選ぶことです。お子さんに合わない場所を選んでしまうと、お子さんの心の状態が悪化してしまう可能性もあります。
お子さんの状態を悪化させないためにも、一緒に居場所を決めるようにしましょう。
周囲を気にしなくていいと伝える
お子さんと相談して見つけた居場所に結局馴染めなかった、ということもあるかもしれません。こういったことが起こると、お子さんの自己肯定感がさらに下がってしまう可能性が高いです。
これを防止するためにも、事前に「周囲を気にする必要はないこと」や「居場所にも合う、合わないがある」ことを伝えておきましょう。
保護者のちょっとした声かけで気持ちに余裕が持て、自己肯定感の低下を防止できるでしょう。
不登校解決に向けたアプローチをする
居場所選びの際は、学校復帰や希望進路の実現など、お子さんの望む次のステップや、その実現のためのアプローチを意識しましょう。
お子さんと一緒に考え、見つけた居場所が心地良いと、お子さんが「学校に行かなくても良い」と感じてしまう可能性もあります。しかし、お子さんの将来を考えると、いずれは再登校を目指していきたいです。
そのため、お子さんの居場所を探しつつ、不登校の解決に向けた行動もとるようにしましょう。不登校の改善に向けた相談会を実施していることもあります。積極的に参加してみましょう。
オンラインフリースクールなら「シンガク」
「シンガク」は、関西エリアで60年以上、教育事業を運営してきた株式会社成基が運営するオンラインフリースクールです。
シンガクでは、ICT学習教材「すらら」を活用しながら、オンラインでの授業や同世代のお子さんとコミュニケーションをとることで、自宅にいながら楽しく学習できます。ICTを活用した自宅学習を出席扱いとして認めてもらうことができ、お子様の自己肯定感の醸成が期待されます。
また、「出席扱い制度」の申請もサポートしてくれるため、内申点が心配という人や、学校への復帰を目指しているという人にもおすすめです。
気になる方は、まずは資料請求をしてみてください。
まとめ
今回は、不登校のお子さんが「集まる場所」=「居場所・コミュニティ」について解説していきました。お子さんに集まる場所を提供することで、自信につながるきっかけを与えられ、つらい気持ちを和らげられます。
また、不登校のお子さんの居場所・コミュニティとして以下の8つを紹介しました。
- 家
- フリースクール
- 保健室
- 学習塾・家庭教師
- 通信制高校
- 地域のコミュニティ
- アルバイト
- 教育支援センター
お子さんの居場所を見つけるためには保護者のサポートが不可欠です。以下の3点に気をつけましょう。
- お子さんと一緒に居場所を決める
- 周囲を気にしなくていいと伝える
- 不登校解決に向けたアプローチをする
上記のことを意識し、お子さんの不登校解決に向けてサポートしてあげてください。