- 子どもが「学校が嫌だ、行きたくない」と言っている
- 子どもが学校に行きたがらないのはどうして?
- 子どもが学校を嫌がったらどうしたらいい?
学校に行きたがらないお子さんを持つ保護者にとって、どのように接するか・対処するかというのは大きな課題でしょう。
無理強いは逆効果で、根気強くお子さんの気持ちに寄り添うことが求められます。
また、保護者だけでなく、学校との連携も欠かせません。
本記事では、学校を嫌がるお子さんに対しての接し方を解説します。
お子さんが学校に行きたがらない理由から対処法、保護者の意識と行動まで、お子さんを支える上で知っておきたいポイントをまとめました。
お子さんと良好な関係を築くための手助けとなれば幸いです。
お子さんが学校を嫌がる理由とは?
お子さんが学校を嫌がる理由にはどのようなものが考えられるでしょうか?
ここでは3つのストレスに注目して解説します。
友人関係のストレス
友人関係のストレスは、お子さんが学校を嫌がる大きな要因の一つです。
友達とうまくやれないことで孤独を感じたり、いじめなどが原因で人間関係の苦痛を感じたりすることがあるでしょう。
文部科学省の調査でも、不登校のお子さんの多くが「友人関係の悩み」を訴えています。
お子さんが1人で抱え込まずに、友達関係の悩みを保護者と素直に相談できる関係づくりが必要です。
(*出典1)文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
学業のストレス
勉強についていけないことで、お子さんは学校生活が苦痛に感じられることもあるでしょう。
教科書の内容が難しく感じられたり、テストの点数が伸び悩んだりすることで、自信を失い学校に行きづらくなる場合があります。
お子さんの勉強の悩みに寄り添い、学校の先生とも連携しながら、無理のない学習支援をすることが大切です。
大人との人間関係のストレス
学校生活では、担任や教科の先生など大人との人間関係もストレスになり得ます。
授業中に怒られた経験や、先生からいじめを受けているように感じている場合もあるでしょう。
保護者として、お子さんの先生との関係の悩みに耳を傾け、必要に応じて学校に相談することが大切です。
お子さんが学校を嫌がるときの対処法
お子さんが学校を嫌がるときの対処法を4つご紹介します。
原因や悩みを知る
学校に行きたがらないお子さんに対して、まずは原因や悩みを知ることが大切です。
お子さんの気持ちにしっかりと耳を傾け、辛い思いや苦しみを受け止めることで、親子での信頼関係が築かれます。
背景を知らずに意見や励ましをすることは避け、お子さんの思いを否定せずに受け入れることを心がけましょう。
段階的な登校を提案する
学校を嫌がっているお子さんに対して、毎日の登校を提案すると反発や心の負担を招くかもしれません。
段階的に学校に慣れていけるよう、まずは短い時間から登校することを提案してみましょう。例えば最初は1時間だけの登校から始め、徐々に時間を伸ばしていきます。
無理のないペースで、段階的に学校生活に適応できるよう支えてあげましょう。
学校と連携する
学校に行きたがらないお子さんへの対処では、保護者と学校が緊密に連携することが欠かせません。
担任の先生と頻繁に情報交換し、お子さんの様子を共有することが大切です。
学校側にはお子さんへの適切な配慮を求めるとともに、保護者自身も協力的な姿勢で臨むことが望まれます。
保護者と学校が一体となってお子さんを支えていく関係が理想です。
カウンセリングを活用する
学校に行きたくないお子さんには、カウンセリングを活用するのも有効な対処法です。
お子さんが抱える問題には、心理的な要因が関係していることも少なくありません。
カウンセラーはお子さんの話を優しく聞きながら、根本的な原因を探っていきます。
また、保護者に対しても、お子さんへの接し方などのアドバイスをしてくれるでしょう。
学校の先生方とも連携しながら、専門的な立場からお子さんを支援してくれます。
カウンセリングによってお子さんの心理的負担が軽くなり、学校生活への適応が期待できます。
お子さんと接するときに意識したいこと
学校に行きたがらないお子さんと接するとき、保護者はどのような意識を持っておけばいいのでしょうか。
お子さんの気持ちをしっかり受け止める
保護者には、お子さんの気持ちをしっかり受け止めることが求められます。
学校への不安や友人関係の悩みなど、お子さんが抱える辛い気持ちを一緒に考える姿勢が大切です。
否定的にならずに、お子さんの気持ちに寄り添うことで、家庭を居心地のいい場所と感じられます。
家庭を居心地のいい場所にしておくことで、もし学校に行って嫌なことがあっても「帰る場所がある」と思えるようになり、学校への復帰がしやすくなるでしょう。
望ましくない保護者の行動
無理強いをする
保護者が絶対にしてはいけないのは、お子さんに無理強いすることです。
理由も聞かずに「絶対に行かなければならない」と強制したり、登校を拒否するお子さんを怒鳴ったりするのは望ましくありません。
お子さんのペースに合わせ、話し合いながら無理のない登校を心がけましょう。
学校を非難する
保護者が学校教育自体を否定したり、教師や学校の対応を批判するのは望ましくありません。
そのような姿勢を見ると、お子さんはますます学校への不信感を募らせてしまいます。
学校と対立するより、コミュニケーションを取りながら協力体制を築くことが大切です。
比較する
他のお子さんと比較してプレッシャーを与えることもNGです。
「○○くんは毎日通っているのに」などと他の子と比べて劣等感を抱かせることは避けましょう。
お子さん自身の成長を認めて、自己肯定感を高めてあげるのが、保護者の役割です。
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まとめ
今回は、お子さんが学校を嫌がる理由や対処法、保護者の意識やすべき対応を解説しました。
学校に行きたがらないお子さんには、寄り添う気持ちと粘り強い支援が欠かせません。
すぐに解決する問題ではないかもしれませんが、保護者としてできることはたくさんあるはずです。
カウンセラーやフリースクールの力も借りながら、お子さんと良好な関係を築いていけることを願っています。
【出典一覧】
*1 文部科学省|令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
参考箇所:お子さんが学校を嫌がる理由とは?