「学校が嫌」はよくあること。嫌な理由と対処法を解説

監修:村上実優

監修:村上実優

累計7万人以上の指導実績を持つ成基の個別指導塾「ゴールフリー」で教室長を務めた後、シンガクの教室長に就任。子どもの本来持つやる気や意欲を引き出す“教育コーチング”のスキルを活かし、学校以外の多様な学びの機会提供と、子どもが安心して過ごせる居場所づくりを目指してシンガクを運営している。

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目次

「学校に行きたくない」「学校が嫌だ」と感じたことはありますか?

もしくは、お子さんがそう口にすることが増えた、という保護者の方もいるかもしれません。

実は、「学校が嫌」と思うことは珍しいことではありません。友人関係や勉強、先生との関係、学校の雰囲気など、さまざまな理由で学校が合わないと感じることは誰にでもあり得ます。

この記事では、なぜ「学校が嫌」だと感じるのか、その主な理由を解説するとともに、その気持ちにどう向き合えばよいのかを考えていきます。

「学校が嫌」という気持ちは決して悪いものではなく、大切なのはその気持ちと向き合い、自分に合った道を見つけることです。一緒に考えていきましょう。

学校が嫌だと感じるのは珍しいことではない

「学校に行きたくない」と感じることは決して珍しくありません。

文部科学省の調査でも、小・中学生の約50人に1人が不登校を経験しており、登校している児童生徒の中にも「本当は行きたくない」と感じながら通っている子が多くいることがわかっています。

学校が嫌だと感じる理由は、一人ひとり異なります。

たとえば、友人関係のトラブルやいじめがあると、学校は安心できる場所ではなくなってしまいます。また、勉強についていけないプレッシャーや先生との相性の悪さ、クラスの雰囲気に馴染めないといったことも、「学校が苦しい」と感じる要因になります。

さらに、集団行動が苦手だったり、決められたルールに違和感を覚えるタイプにとって、学校生活はストレスの多い環境になることがあります。

こうした気持ちを抱えているお子さんに対して、無理に登校させることは逆効果になることもあります。

「なぜ学校が嫌なのか」をしっかり聞き、お子さんの気持ちに寄り添うことが大切です。「学校に行かないとダメ」と決めつけるのではなく、「どうすれば気持ちが楽になるのか」「どんな方法なら安心して学べるのか」を一緒に考えることで、お子さんは少しずつ前向きな気持ちを取り戻していけるでしょう。

「学校が嫌」と感じる主な理由は?

「学校が嫌」「学校に行きたくない」と感じる原因はさまざまですが、ここではよくある原因を解説します。

理由① 友人関係の悩み

学校生活の中で、友人関係のトラブルや孤立感を抱えるお子さんは少なくありません。

いじめを受けたり、からかわれたりすると、学校にいること自体が苦痛になってしまいます。また、特定のグループに馴染めなかったり、話せる友達がいなかったりすると、学校での居場所がないと感じることもあります。

人間関係にストレスを感じると、学校に行くことが大きな負担となり、「行きたくない」と思う気持ちが強くなります。

理由② 勉強についていけない・授業がつまらない

勉強が分からなくなり、授業についていけなくなると、学校に行くのが嫌になることがあります。

特に、授業の進度が速かったり、先生が十分なフォローをしてくれなかったりすると、「勉強ができない自分はダメだ」と自信をなくしてしまうことも。

一方で、逆に授業が簡単すぎて退屈に感じる場合もあります。また、先生の教え方が自分に合わないと、勉強そのものが嫌になり、学校へ行くことが苦痛に感じられることもあります。

理由③ 学校のルールや環境が合わない

学校には多くの決まりやルールがありますが、それが厳しすぎると感じるお子さんもいます。

たとえば、服装や髪型に細かい規則があったり、理不尽に思えるルールがあったりすると、学校に窮屈さを感じることがあります。

また、体育や学校行事など、苦手な活動があると、それが大きなプレッシャーになることも。さらに、学校全体の雰囲気や先生との相性が合わないと、「この学校にいるのがしんどい」と感じる原因になります。

理由④ 家庭環境や精神的な負担

家庭環境の影響で、学校に行くことが難しくなる場合もあります。

たとえば、親の離婚や経済的な不安があると、精神的に不安定になり、学校に行く気力がなくなることがあります。

また、朝起きるのがつらい、体調を崩しやすいといった心身の不調があると、登校すること自体が負担になってしまいます。HSP(繊細気質)や発達特性を持つお子さんにとっては、学校のにぎやかな環境や集団行動が大きなストレスとなり、通うことが難しくなるケースもあります。

「学校が嫌」な気持ちへの対処法

対処法① まずは自分の気持ちを整理する

「なぜ学校が嫌なのか」を考えることで、対処法が見えてくることがあります。

「友達関係がつらい」「勉強が苦手」「朝起きるのがしんどい」など、原因は人それぞれです。紙に書き出したり、信頼できる人に話したりすると、気持ちが整理しやすくなります。

もし理由がはっきりしなくても大丈夫です。「なんとなく嫌だ」「気持ちが重い」と感じるだけでも、それは大切なサイン。無理に理由を探そうとせず、「今はこういう気持ちなんだな」と自分を認めることが大切です。

対処法② 信頼できる人に相談する

学校が嫌だと感じたときは、一人で抱え込まずに、誰かに相談することが大切です。家族や先生、カウンセラー、友達など、自分が話しやすい人を選びましょう。話すことで気持ちが軽くなり、解決のヒントが見つかることもあります。

もし直接話しにくい場合は、手紙やメッセージで伝えるのも一つの方法です。また、学校以外の相談窓口(子ども向けの相談サービスなど)を利用することもできます。

対処法③ 無理に頑張らず、自分のペースを大切にする

「学校に行かなきゃ」と思うと、余計につらくなることがあります。毎日無理をするのではなく、「今日は休んでみよう」「別の方法で学んでみよう」と、柔軟に考えることも大切です。

学校以外にも、フリースクールやオンライン学習など、さまざまな選択肢があります。「学校に行けない=ダメなこと」ではなく、「自分に合ったやり方を見つければいい」と考えることで、気持ちが少し楽になるかもしれません。

対処法④ 気持ちが落ち着くことを見つける

つらいときは、自分がリラックスできることを見つけてみましょう。好きな音楽を聴く、絵を描く、運動をする、ゲームをするなど、何でも構いません。少しでも気分が落ち着くことをすると、心の負担が軽くなります。

また、自然の中を歩いたり、深呼吸をしたりするだけでも、気持ちがリフレッシュできることがあります。「何かしなきゃ」と焦るのではなく、「今できることを少しずつやってみよう」という気持ちで過ごしてみましょう。

対処法⑤ 自分のペースで未来を考えてみる

今は学校がつらくても、これからの人生にはたくさんの選択肢があります。学校以外の学び方や、自分に合った道を探していくことで、少しずつ前向きになれることもあります。

「今は休むことが必要な時期なんだ」と考え、自分のペースで過ごすことを大切にしましょう。焦らず、自分にとって無理のない方法を見つけることが、これからの未来につながっていきます。

「学校が嫌」な気持ちへの保護者の対処法

対処法① まずはお子さんの気持ちを受け止める

お子さんが「学校に行きたくない」と言ったとき、まず大切なのはその気持ちをしっかり受け止めることです。

保護者としては「怠けているのでは?」「将来が心配」と思ってしまうかもしれませんが、決して「甘え」だと決めつけずに話をじっくり聞くことが重要です。

お子さんが「学校に行きたくない」と言える環境を作ることも大切です。保護者が頭ごなしに否定すると、お子さんは本音を話せなくなり、心を閉ざしてしまうことがあります。「どうして嫌なの?」と問い詰めるのではなく、「つらいんだね」「何か困っていることがある?」と優しく寄り添う姿勢を持ちましょう。

また、お子さん自身も「なぜ学校が嫌なのか」分かっていないことがあります。無理に理由を聞き出すのではなく、「今はつらい時期なんだね」と理解を示すことで、少しずつ気持ちを整理しやすくなります。

対処法② 無理に登校させるのではなく、選択肢を考える

学校に行かせることばかりを考えるのではなく、「毎日通わなくてもいい」という考え方を取り入れ、お子さんに合った方法を模索することが大切です。

日本では「学校に行くのが当たり前」と思われがちですが、最近ではフリースクールやオンライン学習など、さまざまな学びの場が存在します。

「とりあえず1日休んでみる」「週に何回かだけ登校する」など、柔軟に考えることも必要です。無理に登校させることで、かえって学校への抵抗感が強まる場合もあります。一度学校を休んでリフレッシュし、心を落ち着かせる時間を持つことも大切です。

対処法③ 先生や学校と相談し、環境を整える

お子さんが学校に行きたくない理由によっては、学校側と相談して環境を整えることで解決する場合もあります。担任の先生やスクールカウンセラーに相談することで、お子さんの状況を理解してもらいやすくなり、個別の対応をしてもらえる可能性もあります。

たとえば、教室が苦手な場合は保健室登校や別室登校といった選択肢を考えることもできます。学校に通うこと自体が負担になっている場合は、転校を検討するのも一つの方法です。学校によって雰囲気や指導方針が異なるため、お子さんに合う環境を探してあげることも重要です。

対処法④ お子さんの自信を取り戻すサポートをする

「学校に行けない自分はダメだ」と感じてしまうお子さんも多いため、保護者はお子さんの自己肯定感を高めるサポートをすることが大切です。勉強が苦手なら、家庭でフォローしたり、家庭教師やオンライン学習を活用したりすることで、学習への不安を和らげることができます。

また、学校以外の場所での経験を増やすことも効果的です。お子さんが興味を持つことや得意なことを伸ばせる機会を作ることで、「自分にもできることがある」と感じられるようになります。習い事や趣味の活動を通じて、学校とは違うつながりを作ることも、心の支えになります。

「学校が嫌」という気持ちとどう付き合うか

学校に行くことがつらいと感じたとき、「どうすればいいのか」「これからどうなるのか」と不安に思うこともあるでしょう。

そんなときは、無理に解決しようと焦るのではなく、学校との向き合い方を考え直してみることが大切です。ここでは、「学校が嫌」という気持ちとの向き合い方を4つのポイントに分けて説明します。

「学校に行くのが当たり前」という考えを見直す

「学校には行くべき」「みんな通っているもの」という考えがあると、学校に行けない自分を責めてしまうことがあります。しかし、今の学校に通うことだけがすべてではありません。

日本の教育制度には、さまざまな学びの選択肢があります。

たとえば、フリースクールや通信制の学校、オンライン学習など、自分に合った学び方を選ぶことができます。

「学校に行かない=将来がなくなる」わけではなく、むしろ自分に合った方法を見つけることで、新しい可能性が広がることもあります。

長期的な視点で考える

「今すぐどうにかしなきゃ」と焦ると、かえってつらくなることがあります。

学校に行けない期間があったとしても、それが将来に大きな影響を与えるとは限りません。一時的に休んで、自分のペースで過ごしたほうが、その後の人生がうまくいくこともあります。

「今どうするか」よりも、「安心して過ごせること」を優先することが大切です。リラックスできる時間を作りながら、自分に合った道を少しずつ考えていけば大丈夫。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。

保護者も焦らず、一緒に考える姿勢を持つ

保護者が「どうにかしなきゃ」と焦ると、そのプレッシャーがお子さんにも伝わってしまいます。学校に行けないことを「問題」としてとらえるのではなく、「どうすれば子どもが安心して過ごせるか」を一緒に考えることが大切です。

また、「保護者がどう思うか」よりも、「お子さん自身がどう感じているか」を大切にすることが重要です。「学校が嫌だ」という気持ちを責めるのではなく、「じゃあどうしようか?」と一緒に考えることで、前向きな道が見えてくるかもしれません。

相談先・支援機関の活用

学校に行くことがつらいとき、一人で抱え込まずに外部のサポートを活用するのも大切です。以下のような支援機関があります。

フリースクール・適応指導教室:学校に通うのが難しいお子さんが集まり、自由な学びができる場所

スクールカウンセラーや専門家:気持ちを整理し、どうすればいいか一緒に考えてくれる

オンライン学習・ホームスクール:自宅で学びながら、自分のペースで勉強を続ける方法

学校だけが学びの場ではなく、自分に合った環境を見つけることで、安心して過ごせるようになります。

まとめ:「学校が嫌」は悪いことではない。自分に合う道を見つけよう

「学校が嫌だ」と感じるのは、決して珍しいことではありません。

理由は人それぞれだからこそ、「無理に行かせること」よりも、子どもが安心して過ごせる環境を見つけることが大切です。

学校に行くことだけが人生のすべてではなく、フリースクールやオンライン学習など、さまざまな選択肢があります。「学校以外にも道はある」と知ることで、お子さんが自分に合った学び方を見つけ、未来の可能性を広げることができます。

大切なのは、お子さんが自分らしく過ごせる場所を見つけること。焦らず、最適な道を探していきましょう。

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更新日:2025/02/12

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