ツナグバはこの度、不登校経験を持つ方100名および、不登校のお子さんを持った経験のある保護者の方200名に対して、不登校中に辛かったことや心配だったことに関する独自アンケート調査を行いました。
親子の間でコミュニケーションが不足し、お子さんがどんなことを辛いと思っているのか、保護者の方がつい心配になってしまうのはどんなことか、参考になるよう、独自調査の結果を公開いたします。
「不登校中に辛かったこと・保護者が心配だったことに関するアンケート」調査概要
調査方法|インターネット調査
調査期間|2023/7/21~2023/8/15
調査人数|不登校の経験を持つ方100名、不登校のお子さんを持った経験のある保護者の方200名
「不登校中に辛かったこと・保護者が心配だったことに関するアンケート」調査結果
今回、不登校経験を持つ方および不登校のお子さんを持った経験のある保護者の方それぞれにアンケート調査を実施しました。
不登校の間、辛かったことランキング
不登校の間、辛かったと感じることのランキングは以下のようになりました。
1位 近所・友人関係 64件
2位 親子関係 46件
3位 1人の時間・孤独感 44件
4位 辛くなかった 29件
5位 世間からの疎外感 25件
6位 学校の話 15件
7位 相談先がないこと 12件
8位 将来の不透明さ 10件
その他 9件
(回答者=不登校経験を持つ100名 複数回答可)
1位の「近所・友人関係」の中で多かった回答は「近隣からの好奇の目」や「クラスメイトからの視線」など、周囲の理解を得られないことによる辛さが多く挙げられました。「孤独な時間」「周囲から取り残されている感じ」「親が無理やり学校へ行かせようとする」「学校の先生から毎日電話がかかってくる」などの回答も多かったですが、逆に「学校に行かなくていいので辛くなかった」「学校以外で勉強したり充実していたので平気だった」という回答もあり、学校以外での環境によって感じ方も異なる可能性がありそうです。
不登校のお子さんに対する保護者の心配事ランキング
不登校の間、辛かったと感じることのランキングは以下のようになりました。
1位 勉強・進路 112件
2位 子どもの将来 80件
3位 友達ができるか 49件
4位 引きこもりの心配 47件
5位 なし 35件
その他 12件
(回答者=不登校経験を持つ200名 複数回答可)
お子さんの勉強のことや進路について心配する声が多く「つい無理やり学校に行かせようとしてしまった」「子どもに勉強の話ばかりしてしまい、口をきいてくれなくなった」などの回答がありました。お子さんと保護者の方の間で悩んでいることのギャップがあり、そのギャップが親子関係の軋轢を生んでいるケースも少なくないように思える結果です。
まとめ
今回は「本人が不登校中に辛かったこと」「保護者の方が不登校のお子さんに対して心配していたこと」をランキング形式で公表しました。
現在も不登校に悩むご家庭には、同じようなお悩みや苦しみを感じていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に親子の間でお互いの悩みを理解できておらず、関係が悪化してしまうことで、お子さんにとって大切な居場所である家庭内が居心地の悪い場所になってしまうこともあります。
まずはお子さんの気持ちを聞いて尊重する、困ったときはカウンセラーやフリースクール等の第三者に相談し、お子さんに合った選択肢を探してあげてみてください。
ツナグバが公開する不登校に関する調査データの引用・参考について
ツナグバは、不登校に悩む保護者やお子さんに向けた情報提供を行うため、アンケート調査を行い、コンテンツとして活用しております。
今回のアンケート調査を公開する目的は以下の通りです。
・読者の方に、不登校のお子さんと関わる際に活かしてもらうため
・情報を開示し、根拠のない内容を出来る限りなくすため
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