フリースクールに通うメリットとデメリット。これから通う人が後悔しないために知っておくべき問題点とは?

監修:村上実優

監修:村上実優

累計7万人以上の指導実績を持つ成基の個別指導塾「ゴールフリー」で教室長を務めた後、シンガクの教室長に就任。子どもの本来持つやる気や意欲を引き出す“教育コーチング”のスキルを活かし、学校以外の多様な学びの機会提供と、子どもが安心して過ごせる居場所づくりを目指してシンガクを運営している。

オンラインフリースクールという選択肢を検討してみませんか?

不登校のお子さんにとって、たとえフリースクールでも通学は大きなハードルとなることがあります。

そんな時、自宅で授業を受けられるオンラインフリースクール「シンガク」がおすすめです。出席認定に対応しており、自分のペースで学習を進められるのが特徴です。また、他の生徒ともオンラインで交流できる環境が整っています。

さらに、ゲーム依存のお子さんも楽しめるように、マインクラフトやフォートナイトなどを通じて他の生徒たちと一緒に遊べる機会も提供していますので検討してみてください。

目次

近年、不登校のお子さんの新たな学びの場として注目されている「フリースクール」。

学校の枠にとらわれず、自分のペースで学べることから、多くのお子さんが利用しています。

しかし、フリースクールにはメリットがある一方で、デメリットや問題点も存在します。

「フリースクールに通って本当に大丈夫?」「通ったあとに後悔しないためには?」と悩む人も少なくありません。大切なのは、フリースクールの特性をしっかり理解し、自分に合った環境を見極めることです。

この記事では、フリースクールに通うメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しないための選び方について考えていきます。フリースクールを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

フリースクールとは?

フリースクールは、学校以外の学びの場として設けられた教育施設です。

文部科学省の定める正式な学校ではなく、運営主体もさまざまで、NPO法人や民間企業、個人が運営しているケースもあります。

一般的な学校のように授業のカリキュラムが決まっているわけではなく、お子さん一人ひとりのペースや興味に合わせた学び方ができるのが特徴です。

フリースクールでは、勉強だけでなく、創作活動やスポーツなどの幅広い活動を通じて、自分の得意なことや興味のある分野を伸ばすことができます。

また、自由な環境の中で自己肯定感を高めることができるのも魅力です。

近年、フリースクールを選ぶ家庭が増えている背景には、以下のような理由があります。

①不登校の増加

文部科学省の調査によると、小中学生の不登校は年々増加しています。不登校の原因は、いじめや学業不振、学校の雰囲気が合わないなどさまざまですが、無理に登校させるよりもお子さんの心の安定を優先する家庭が増えています。

その結果、フリースクールという新たな選択肢を選ぶ家庭が増えています。

②多様な教育の受け皿としてのニーズの高まり

日本の学校教育は、基本的に集団行動を重視し、画一的なカリキュラムに沿って進められます。しかし、すべてのお子さんが同じペースで学ぶことが適しているとは限りません。

フリースクールは、学校の枠にとらわれない柔軟な学び方を提供し、それぞれのお子さんに合った環境を選ぶことができる点が評価されています。

③社会全体の「多様な学び」への理解が進んでいる

以前は「学校に行くのが当たり前」と考えられていましたが、近年では「学校に行かなくても学ぶ方法はある」という考え方が広がっています。

文部科学省も、不登校のお子さんの学びの場としてフリースクールを認める動きを進めており、社会全体の理解も深まっています。

このような背景から、フリースクールは単なる「学校の代わり」ではなく、「子どもが自分に合った環境で学び成長する場」として注目を集めています。

フリースクールに通うメリット

自分のペースで学べる

フリースクールでは、学校のような一斉授業がなく、一人ひとりのペースに合わせた学びができます。

学年にとらわれず、自分に合ったレベルから学習を進めることができるため、勉強への苦手意識を持っているお子さんも無理なく学べます。

また、興味のあることに集中しやすい環境が整っているため、自分の得意分野を伸ばすことができるのも大きなメリットです。

人間関係のストレスが少ない

学校では、厳格な上下関係や集団行動のプレッシャーが避けられないことが多いですが、フリースクールでは比較的自由な雰囲気の中で過ごせます。

決まったクラスがない場合も多く、自分に合った人間関係を築きやすい環境があります。無理にグループに馴染もうとする必要がないため、人間関係のストレスを減らすことができます。

自由な環境で多様な経験ができる

フリースクールでは、学習だけでなく、さまざまな活動を体験できるのも魅力です。

たとえば、農業体験やアート、プログラミング、音楽、スポーツなど、多彩なプログラムが用意されていることが多く、学校では経験できないことに挑戦できます。

独自のカリキュラムがあるスクールも多く、お子さん自身が主体的に学び、成長できる環境が整っています。

出席扱いになる

フリースクールによっては、通学することで在籍する学校の「出席扱い」になる場合があります。

文部科学省のガイドラインに基づき、在籍校とフリースクールが連携を取ることで、学校を休んでいても出席日数として認められるケースがあります。これにより、内申書や進学の際に不利にならないよう配慮されることもあります。

不登校からの回復・自己肯定感の向上

学校に通うことが苦痛だったお子さんも、フリースクールなら無理なく通えるケースが多いです。

自分のペースで通えることで精神的に安定し、少しずつ外の世界に適応する力をつけることができます。

また、学習や活動を通じて成功体験を積み重ねることで、自信を取り戻しやすくなります。これにより、将来的に進学や社会復帰への意欲が高まることも期待できます。

カウンセリングが受けられる

多くのフリースクールでは、スクールカウンセラーや心理士によるカウンセリングを受けることができます。

学校では相談しにくいことも、フリースクールの先生や専門家と話すことで心が軽くなり、不安を和らげることができます。

カウンセリングを通じて、自分の気持ちを整理し、自分に合った生き方や学び方を見つけるサポートを受けられるのも大きなメリットです。

フリースクールに通うデメリット・問題点

学習の質や進度にばらつきがある

フリースクールでは、お子さん一人ひとりのペースに合わせた学びができる反面、学校のカリキュラムと異なる内容で進むことが多いため、学力の維持が難しくなる場合もあります。

特に、中学・高校受験を考えている場合は、受験対策が十分でないこともあるため、家庭での学習フォローが必要になることがあります。

費用がかかる場合がある

公立の小中学校とは違い、フリースクールは授業料や教材費などの費用がかかることが一般的です。

スクールによって費用は異なりますが、月額数万円から10万円以上かかることもあります。自治体によっては助成制度がある場合もありますが、すべての地域で支援が受けられるわけではないため、事前に確認が必要です。

進学・高校受験の対応が難しいことも

フリースクールは学校と異なる教育スタイルをとっているため、進学を考える場合、しっかりとした進路設計が必要になります。

特に、フリースクールの出席がすべての高校や大学で「出席扱い」と認められるわけではないため、志望校の条件を事前に確認することが重要です。

また、受験対策を個別で行う必要がある場合もあり、学習計画をしっかり立てることが求められます。

社会との接点が限られる場合がある

フリースクールは少人数制のことが多く、学校のような大規模な集団生活を経験する機会が少なくなりがちです。そのため、さまざまな人と接する機会が減り、社会性を育む場が限られる可能性があります。

将来のためにも、地域の活動や習い事、ボランティアなどに参加し、社会と関わる機会を意識的に作ることが大切です。

フリースクールを選ぶ際に考えるべきポイント

フリースクールは、それぞれ特徴が異なるため、「どんな環境が子どもにとって合っているのか?」をじっくり考えることが大切です。

フリースクールを選ぶ際のポイントについて解説します。

どんなカリキュラムや活動があるか?

フリースクールごとに学びのスタイルやカリキュラムは大きく異なります。

一般的な学校のように国語や数学などの基礎学習を重視するスクールもあれば、アート・農業・プログラミングなど体験型学習に力を入れているスクールもあります。

また、お子さんがどのような学び方を求めているのかを考えることも重要です。

たとえば、

  • 好きなことを伸ばしたい → クリエイティブな活動が豊富なスクール
  • 学校の勉強も続けたい → 学習サポートが充実したスクール
  • 自然の中でのびのび過ごしたい → 体験学習が多いスクール

といったように、お子さんの希望や興味に合わせて選ぶと、より充実した時間を過ごせるでしょう。

学習サポート(高校進学・大学受験など)はどの程度対応しているか?

フリースクールによっては、高校受験や大学進学のための学習サポートが充実しているところと、そうでないところがあります。

進学を考えている場合は、以下の点を確認すると安心です。

  • 学習指導の体制 → 学校の教科をどの程度学べるか、受験対策のカリキュラムがあるか
  • 出席扱いの対応 → 在籍する学校がフリースクールの出席を認めるか(自治体や学校によって異なる)
  • 進学実績 → 過去にどのような高校や大学に進学した生徒がいるか

特に、中学・高校の出席日数が進学に影響することがあるため、「フリースクールの出席が在籍校で出席扱いになるかどうか」を確認しておくとよいでしょう。

通うことでお子さんが安心して過ごせる環境か?

フリースクールは、お子さんが安心して通える環境であることが大切です。そのために、実際に見学や体験入学をして、雰囲気を確かめることをおすすめします。

チェックポイントとしては、

  • 先生やスタッフの対応 → お子さんに寄り添ってくれるか?
  • 通っている子どもたちの様子 → 楽しそうに過ごしているか?
  • 校舎・設備の環境 → 安心して過ごせる場所か?

になります。

また、お子さんによっては「大人数の環境が苦手」「静かな場所で落ち着きたい」など、それぞれの性格に合った環境を選ぶことも大切です。

実際に通うことで「学校が嫌だ」という気持ちが軽減されるかどうかを見極めましょう。

まとめ:後悔しないために自分に合った選択をしよう

フリースクールは、学校に通うことが難しいお子さんにとって大きな支えとなる場所です。

自分のペースで学べることや、ストレスの少ない環境で過ごせることなど、多くのメリットがあります。

一方で、学習の質や進度にばらつきがある、進学への対応がスクールによって異なるなどのデメリットもあるため、慎重に選ぶことが大切です。

フリースクールを選ぶ際には、お子さんの性格や希望、将来の進路を考慮し、無理なく通える環境かどうかを見極めることが重要です。

また、フリースクールだけが選択肢ではありません。通信教育やオンライン学習、家庭学習のサポートなど、多様な学びのスタイルが存在します。

大切なのは、「学校に行くかどうか」ではなく、「子どもが安心して学べる環境を見つけること」です。家族でしっかり話し合い、お子さんにとって最適な選択をすることで、より充実した未来につながるでしょう。

不登校のお子さんのこと、1人で悩まないで

無理をして今の学校に通わなくても、将来の選択肢はいくらでもあります。

実際に、オンラインフリースクールシンガクの生徒さんの多くは、自分で将来の夢を見つけ、生き生きと過ごされている方が多いです。

あなたのお子さんも、シンガクで新しい一歩を踏み出しませんか?

我々は、60年の歴史を持つ独自の教育プログラムを活用し、一人一人にあった学びの場を提供することを約束します。出席扱い制度の導入、メタバースを用いた最先端授業など、不登校のお子さんや親御さんにとって居心地の良い環境が揃っています。

完全無料で、個別説明会や資料配布を行っていますので、
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