- 受験勉強でストレスがたまる…
- 受験勉強に取り組みたいけど、体調不良がちになっている
こんな悩みがある方は多いのではないでしょうか。
受験生は1年間もやりたいことを我慢して、勉強に取り組んでいます。そんな受験生がストレスを抱えやすいのは当たり前のことです。
しかし、あまりストレスがたまってしまうと、心身に症状があらわれてきます。そうなると、受験勉強はもちろん、日常生活を送ることも大変です。
この記事では、受験のストレスの原因とストレスによって起きる症状、受験ストレスをためない方法/発散する方法をご紹介します。
受験勉強中の人、これから受験勉強に取り組む人はぜひ読んでください。
受験生がストレスを抱えがちな原因5選
受験が原因でストレスがたまる人は非常に多いです。勉強が嫌だ・疲れたということだけが受験ストレスの原因ではありません。
ストレスと上手く付き合っていくためには自分のストレスの理由を知ることが大切です。
ここでは、受験生のストレスの原因を解説していきます。
成績が思うようにあがらない
必死に勉強しているのに成果が出ないと、不安になったり、努力量と成績のギャップでストレスを感じます。
勉強しても成績があがらないと、やる気もなくなっていきますよね。勉強をしたくなくなると、無理に勉強している気持ちになって、さらにストレスがたまります。
また、受験が近づいてくると、焦燥感にかられてこの種のストレスを感じる人が多くなるでしょう。
勉強をしなければならないと常に追われている
人によりますが、受験は約1年間の長期戦です。365日24時間勉強のことばかり考えていると、当たり前ですが疲れてしまいます。
このストレスを抱える人は、勉強のために休養を削ってしまいがちです。自分を追い込めることは素晴らしいですが、ずっと追い込むうちに、それが強迫観念に変わってしまうこともあります。
また、勉強に追われていると、せっかく休養をとっても、「サボってしまった」という罪悪感を感じてしまいます。そうなっては、勉強をしてもしなくてもストレスがたまる負の連鎖です。
勉強できないことがストレスになる人、常に追い込んで勉強をしている人は注意してください。
両親や先生の期待をプレッシャーに感じる
身近な人から大きな期待をされることで、期待に応えなければという気持ちがストレスになることがあります。
適度な期待であれば、頑張る理由になり、モチベーションにつながります。しかし、自分のキャパシティを超えた期待を受けていると感じたときは要注意です。
期待にこたえるために、勉強をしなければと強迫観念にかられてしまいます。原因は違いますが、勉強に常に追われている人と似たストレスです。
周りと自分を比較しすぎる
受験生活では、学校のテストや模試で自分と他人を比較する機会が多くあります。
周りの人より成績が悪い・成績の伸びが悪いとなれば、劣等感を感じてしまうでしょう。周りの人より頑張っているのならなおさらです。
周りと比べることがストレスになると、ネット依存症気味になる人もいます。
生活習慣の乱れ
勉強を頑張りすぎて睡眠時間が短くなってしまう、夜型の生活を送ってしまう受験生は多いでしょう。
ちゃんと睡眠をとれていなかったり、栄養あるご飯を食べていないと、身体に負担がかかるでしょう。また、自律神経も乱れてしまい、精神的にもよくありません。
生活習慣は一度乱れると戻すのに時間がかかります。生活を犠牲にするほど勉強を頑張っている人は気をつけてください。
(*出典1)文部科学省|高校生を取り巻く状況について
受験ストレスによって起こる主な症状・体調不良
受験でストレスがたまると、実際に身体や心の不調となって表れます。ストレスがたまっているかもしれない・調子が悪いと思っている人は、当てはまるものがないか確かめてみてください。
- 頭痛
- 胃痛や腹痛
- イライラ
- 食欲・暴食
- 夜眠れない
- 疲れがとれない
- 燃え尽き症候群になる
症状を知ることで、ストレスがたまったときの素早い対処に繋がります。
頭痛
勉強をすると頭痛がする・慢性的に頭痛がする人は要注意です。勉強のストレスがたまっていたり、睡眠不足で身体の調子が悪くなっている可能性があります。
胃痛や腹痛
胃痛や腹痛はストレスの代表的な症状です。ストレスを抱えすぎると、胃に穴が空くなど重い病気になることもあるようです。
胃痛や腹痛がするというときは、自分の体調に注意して、一度休むことをオススメします。
イライラ
ストレスがたまると、ささいなことでイライラするようになります。
すぐイライラしてしまうと、家族や友人とうまくコミュニケーションがとれず、関係が悪くなってしまうかもしれません。
また、勉強中にもイライラしてしまい、集中力が低下することもあります。
食欲不振・暴食
ストレスで消化機能が落ちて食欲がわかないことや、無意識にストレスを発散しようとして暴食してしまうことがあります。
食欲が乱れている人は注意してください。
夜眠れない
ストレスで自律神経が乱れると、寝つきが悪くなります。興奮状態になる交感神経は昼間に、リラックス状態になる副交感神経は夜間に優位になりますが、その切り替えが上手くいっていないのです。
布団で眠れないまま考えごとをすると、また不安になったりストレスがたまる悪循環になってしまいます。
疲れがとれない
ストレスを抱えすぎると、しっかり睡眠や食事をとっても疲れがとれない状態になります。
疲れがとれなくなると、受験勉強だけでなく、生活に対するモチベーションが下がってしまい危険です。心当たりのある人は早めに対処するようにしましょう。
燃え尽き症候群になる
燃え尽き症候群は、一生懸命受験勉強に取り組んでいる人がなりやすいものです。頑張ったのに成果がでなくて、心が疲れてしまいます。
急に意欲や熱意がなくなり、成績が落ちたり、学校を休みがちになることが多いです。燃え尽き症候群からうつ病に発展することもあるので注意しましょう。
受験ストレスをためないためにできる6つのこと
受験にストレスは付き物ですが、ストレスと上手く付き合っていくことが大切です。そのためには、ストレスの原因をなるべくなくして、それでもたまるストレスは発散するようにしましょう。ここでは、ストレスをためないようにする方法を紹介していきます。
生活を整える
まずは、睡眠や食事を整えましょう。生活の乱れは、体調不良に直結します。
ストレスがたまると寝れなくなって、さらにストレスがたまるという悪循環に陥ります。しっかり寝てこの連鎖を断ち切ることが大切です。
今寝れていない人は、食事は睡眠の2時間前までにすませる、入浴は寝る1時間前までにはすませる、寝る30分前からはスマホは見ないなど、寝やすくなる方法を試していきましょう。
生活環境を整える
部屋で勉強している人は、部屋をリラックスできる空間にすることで、ストレスの減少が期待できます。また、集中力の向上にもつながるでしょう。
具体的には、「整理整頓をする」「照明の明るさ・湿度・温度を快適なものにする」「好みの香りのアロマディフューザーを置く」「落ち着くBGMをかける」などが挙げられます。
部屋がリラックスできる場になると、睡眠の質の向上にもつながるでしょう。
きちんと休憩をとる
ストレスをためないためには、勉強スケジュールに休憩をいれることが大切です。詰めたスケジュールで勉強をすると、脳を整理する時間や、心をリラックスさせる時間がありません。
人間の集中力には限界があるので、休憩を挟んだ方が、結局勉強の効率も良くなります。
勉強だけにとらわれないように、適度に休憩をとりましょう。
勉強計画に予備日をつくる
勉強計画を立てるときは、1〜2週間に1回、やりきれなかった勉強をする予備日を作ることをオススメします。
予備日があることで余裕が生まれ、常に勉強に追われてストレスがたまる、ということは少なくなるでしょう。
また、計画を消化することができなかった自分を責めることもなくなります。
きちんと計画をこなせたときは、罪悪感なく休憩できるため、心の余裕をもって勉強に取り組むことができるでしょう。
運動の習慣をつける
受験生はずっと机に向かって勉強しているため、運動不足になりがちです。ずっと同じ姿勢を続けていると、肩や腰を痛める原因にもなり、身体的にもよくありません。
また、運動をすることで分泌されるホルモンは、気分の高揚や幸福感につながり、ストレス解消につながります。
気分転換のつもりでちょっとした運動習慣をつけることで、ストレスがたまりにくくなるでしょう。
家族や友達と話す時間をつくる
受験勉強は孤独な戦いになりがちです。1人で勉強と向き合って閉じこもってしまうと、ストレスもたまりやすくなります。
家族や友人と話すことは、つらい気持ちを人に共有できたり、勉強に関係のない話で笑顔になる時間ができたりと、たくさんの利点があります。
人と話すことで気持ちが前向きになったり、勉強から自然に離れることができるので、休憩の際にはぜひたくさんコミュニケーションをとってみてください。
ストレスがたまってきたときの対処法7選
先程はストレスをためないようにする方法を解説しましたが、全くストレスをためないというのは不可能です。ストレスが増えてきたときは、ためこみすぎないで、一気に発散してしまいましょう。ここではストレス解消法を紹介していきます。
映画を見る・本を読む
何かに夢中になることで、勉強から離れて気分転換できます。
また、映画や本で泣いたり笑ったりして感情を出すことが、ストレス発散になることもあります。
少し時間はかかりますが、何かに集中することは、いいストレス解消になるでしょう。
カラオケに行く
カラオケはストレス発散の定番です。化学的には、大きな声を出すことで、横隔膜が刺激されて副交感神経が高まり、リラックス効果が得られると言われています。
受験勉強をしていると、大きな声を出したりすることも減ってしまうので、たまには大きな声で歌ってストレス解消しましょう。
好きなものを食べる
勉強をしていると糖分が消費されるため、甘いものが食べたくなる人が多いと思います。
お菓子やスイーツは普段は制限している人もいるかもしれませんが、ストレスがたまってきたときは、自分へのご褒美として食べるといいのではないでしょうか。
甘いもの以外でも、好きなものを食べると幸福感を得られるので、ストレス解消にオススメです。
趣味を楽しむ
受験生の間は趣味を制限している人も多いのではないでしょうか。確かに、趣味はやりすぎると勉強の弊害になってしまうかもしれませんが、たまにする息抜きには最適です。
自分の好きなことに夢中になることで気分転換になり、ストレス解消できるでしょう。
湯船につかる
ゆっくり湯船につかることで、心と体がリラックス状態になります。リラックスして副交感神経が優位になると、ストレス緩和のホルモンや、幸せホルモンの分泌が活発になります。
勉強で疲れた脳には、ぼーっとする時間も大切です。なにも考えないことで、心が休まります。
入浴剤などを入れるのもいいでしょう。
掃除をする
ストレスがたまると、部屋が散らかっているなどのささいなことでもイライラすることがあります。部屋をきれいにすることで、すっきりした気持ちになって、気分が晴れるかもしれません。
また、汚れを落としたり整理整頓に夢中になることで、勉強を忘れて気分転換にもなります。部屋が片付くと、勉強により集中できるようになることも期待できるでしょう。
紙にストレスを書き出す
紙に書き出してみることで、なぜストレスがたまっているのかを言語化して振り返ることができます。
自分の気持ちを客観視することで、気持ちが落ち着くのではないでしょうか。頭が整理されて、解決策が浮かぶこともあるので、一旦外に気持ちを出してみるのはオススメです。
【まとめ】受験ストレスはためにくくする・発散することが大切
この記事では、受験のストレスの原因とストレスによって起きる症状、受験ストレスをためない方法を発散する方法を紹介しました。
受験ストレスは、好きなことを我慢して勉強を続ける大変さだけでなく、周りからのプレッシャーや、現実と向き合うしんどさなども原因となります。
ストレスを限界までためてしまうと、心身の不調としてさまざまな症状がでます。
受験生にストレスがあるのは当たり前のことです。しかし、ストレスをなるべく減らす・たまってきたら発散することを心がけると、健康な受験生活を送ることができるでしょう。
受験勉強中の人・これから受験勉強に取り組む人は、無理しすぎないで頑張ってください。
【出典一覧】
*1 文部科学省|高校生を取り巻く状況について
参考箇所:勉強へのプレッシャーとストレス|プレッシャーの原因