- 不登校の子どもがなかなか登校できない
- 学校復帰のきっかけって何?
不登校のお子さんを持つ保護者の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではなないでしょうか。
今回は、不登校のお子さんが学校に行けるようになったきっかけや、きっかけの作り方、学校復帰にあたっての注意すべきポイントを解説します。
お子さんに学校復帰してほしいけど、きっかけや解決方法がわからない方の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
不登校のお子さんが学校に行けるようになったきっかけ5選
不登校のお子さんが学校に行くきっかけがわからない保護者も多いでしょう。
よくあるきっかけとしては以下の5つがあげられます。
- 家族の他に信頼できる人ができた
- 以前の友達との交流
- 塾・習い事で友達ができた
- 外部機関での治療やカウンセリング
- 不登校を経験した人との出会い
ただしあくまで一例にすぎず、これらのきっかけがすぐにお子さんの学校復帰につながるわけではないことに注意が必要です。
①家族の他に信頼できる人ができた
家族以外に信頼できる人ができると、自信を取り戻し、学校復帰できることがあります。
身近な人だけでなく、今まであまり関わりのなかった人に優しく接してもらうことで、「自分は必要とされているんだ」「自分にも居場所があるんだ」と感じ、自信を取り戻せるでしょう。
お子さんに優しく接してくれる人がいることで自信や自己肯定感の向上につながります。
お子さんに無理のない範囲で、人と関わる機会を設けるのが効果的です。
②以前の友達との交流
小さいころに仲の良かった友人と出会い、話したり遊んだりすることが学校復帰のきっかけになることもあります。
今通っている学校が嫌であったとしても、昔の友達と話すうちに「自分の存在意義」や「友達と過ごすことの楽しさ」を再認識でき、元気を取り戻せる可能性があります。
交流を通して得た元気が、学校復帰へのモチベーションになるでしょう。
③塾・習い事で友達ができた
塾や習い事で友達ができることも学校復帰につながることがあります、
友達と良好な関係を築くことで自己肯定感が高まるだけでなく、「自分を受け入れてくれる場所がある」と安心できます。
また、付き合いが長くなってくると不登校に関する悩みも相談でき、お子さんの気持ちも楽になるでしょう。
④外部機関での治療やカウンセリング
外部の機関での治療やカウンセリングが復帰のきっかけとなることも少なくありません。
不登校自体は病気ではありませんが、病気やケガが関係している可能性もあります。
外部の専門的な機関で適切な治療・カウンセリングを受けることで、病気やケガは改善していくはずです。
「病気が関係しているかも?」と感じた方は一度専門的な機関を受診することをおすすめします。
⑤不登校を経験した人との出会い
お子さんと同じ境遇だった人と出会うことで、不登校を克服するヒントや学校に復帰する元気をもらえることもあります。
相手も不登校を経験した人なので、お子さんは「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じ、心を開きやすいです。
また、復帰のためのノウハウを直接聞けるので、お子さんにとっても非常に良い機会になるでしょう。
学校に行くきっかけの作り方
学校復帰のきっかけ作りの方法には以下の4つがあります。
- 家庭を安心できる居場所にする
- 家庭以外にも居場所をつくる
- 外部機関に相談する
- 適度なコミュニケーションをとる
上でも述べたように、これらの他にもさまざまなきっかけの作り方があります。あくまで一例として参考にしてみてください。
①家庭を安心できる居場所にする
不登校のお子さんは心身ともに疲れ、自分の居場所がなく悩んでいることが多くあります。まずは自分の居場所を見つけることが大切ですが、自分から行動を起こすのはなかなか難しく、心身が疲弊しているお子さんにはハードルが高いでしょう。。
そこで必要なのが「家庭を安心できる居場所にする」ことです。
お子さんは不登校であることに対して罪悪感を覚えています。そんなお子さんに対して保護者ができることは現状を受け止め、見守ることです。お子さんが何を求めているのか考え、声をかけていきましょう。
そうすれば自ずと家庭が安心できる居場所になるでしょう。
②家庭以外にも居場所をつくる
家庭が安心できる居場所になったら、他の場所でも安心できる居場所をつくるとよいでしょう。
家庭以外で安心できる居場所があると、「自分は必要とされているんだと」思えて、学校復帰につながるケースも少なくありません。
代表的な例が「習い事」です。習い事の先生や友人と良い関係が築けると、自信が持て、学校復帰につながりやすくなります、
ただし、居場所を探す際には、その場所にどんな人がいるのかに注意する必要があります。年上の人や体育会系の方が多かったりすると、逆効果になる可能性があるので注意しておきましょう。
同年代の人や、温和な人が多い場所が不登校のお子さんにとっては効果的です。
③外部機関に相談する
外部の機関に相談することもきっかけを作る1つの方法です。
外部機関としては不登校支援施設や各種相談窓口が挙げられます。
これらの機関では、カウンセリングや不登校経験者の方を紹介してもらえ、学校復帰に直接つながります。
しかし、外部機関への相談は、お子さんが抵抗を示す可能性もあります。
お子さんとよく相談し、お子さんが納得してから一緒に外部機関に行くようにしましょう。
④適度なコミュニケーションをとる
きっかけ作りには、保護者とお子さんのコミュニケーションが欠かせません。
今後学校復帰に向けてどうしていくか、どうしていきたいかをお子さんと話し合いましょう。話し合いをする中でお子さんは「自分のことを考えてくれているんだ」と感じ、復帰しようという前向きな気持ちになれるはずです。
しかし、お子さんに対して過干渉になったり、逆に全く関わらないのはNGです。適切な頻度でコミュニケーションをとるようにしましょう。
保護者が注意すべきポイント3選
学校復帰のきっかけ作りは重要ですが、3つ注意すべきポイントがあります。
- 無理やり学校に行かせない
- お子さんの変化に過剰に反応しない
- お子さんの復帰を焦らない
以下で説明するポイントに注意しながらお子さんと接するよう心がけましょう。
①無理やり学校に行かせない
無理やり学校に行かせるのはやってはいけない行動です。お子さんの意志を無視して学校に行かせると、かえってお子さんを精神的に追い詰めることになり、学校復帰が遅れる可能性があります。
学校に行けるかどうかは、保護者が判断できるものではなく、あくまでお子さんの意思によるものです。
また、お子さんが学校に復帰する意志があっても、実際に学校復帰できるまでは長い時間がかかります。
お子さんの心身が回復するまで、ゆっくり休ませてあげましょう。
②お子さんの変化に過剰に反応しない
お子さんの変化に過剰に反応することは避けましょう。
お子さんに変化が現れると、喜びたくなる気持ちはよくわかります。しかし、喜んで声をかけると、かえってお子さんにとってプレッシャーになる可能性があります。
保護者が一喜一憂する姿をできるだけ見せず、学校に行っても行かなくても普段通り接するように心がけましょう。
③お子さんの復帰を焦らない
1日も早く学校に復帰してほしいと思う保護者の気持ちは当然ですが、「お子さんの復帰を焦らない」ように注意が必要です。
お子さんの心に少し余裕が生まれ、学校に行けそうになってきても、すぐに登校を勧めるのは出来る限り避けましょう。
お子さんは不登校を通じて将来に関する不安やストレスを抱えています。
そこに学校復帰のプレッシャーが上乗せされると、より大きなストレスを感じることになります。
たとえお子さんが復帰に対して前向きでも、焦らずに、ゆっくり登校すれば良いことを伝えるようにしましょう。
まとめ
不登校のお子さんが学校に行けるようになったきっかけ、きっかけ作りの方法、学校復帰にあたっての注意すべきポイントを解説しました。
学校に行けるようになったきっかけとしては以下の5つが挙げられます。
- 家族の他に信頼できる人ができた
- 以前の友達との交流
- 塾・習い事で友達ができた
- 外部機関での治療やカウンセリング
- 不登校を経験した人との出会い
また、きっかけ作りの方法は以下の4つです。
- 家庭を安心できる居場所にする
- 家庭以外にも居場所をつくる
- 外部機関に相談する
- 適度なコミュニケーションをとる
さらに、保護者が注意すべきポイントとして以下の3つがあります。
- 無理やり学校に行かせない
- お子さんの変化に過剰に反応しない
- お子さんの復帰を焦らない
これら3点を注意しておかなければ、お子さんの学校復帰が遅れてしまう可能性があります。
以上を参考にして、お子さんの学校復帰をサポートしてあげてくださいね。