不登校から復活するには?具体的な手順や長期休暇との関連性を解説

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不登校のお子さんにとって、たとえフリースクールでも通学は大きなハードルとなることがあります。

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目次

春休み・夏休み明けなどの新学期になるタイミングで不登校からの復帰を考える方は多いのではないでしょうか。

お子さんが不登校中のご家庭にとって、「学校へ行く」というお子さんの意思表示はとてもうれしいものだと思います。しかし、久しぶりに登校するお子さんにとっては、学校に入るという行為だけでも大きなストレスと緊張を感じ、エネルギーを要します。

本記事では、「再登校」の定義や、再登校を考えているお子さんへの対応方法、家庭で注意すべき点についてご紹介します。

不登校から復活し、学校に「再登校」するとは?

「再登校」とは、学校を長期欠席していたお子さんが、再度出席し始めることを言います。

文部科学省の2023年度の調査*1によると、学校を30日以上欠席した不登校の小・中学生の人数は、34万6482人で過去最多となっています。

不登校の小・中学生は増えていますが、再登校の割合も年々上がっており、不登校の小・中学生のうち、約30%が不登校を始めた年度内に学校へ再登校を始め、約85%は高校進学時までに復学しているという数字が出ています。

つまり、不登校になっても、年度内に30%、高校進学時には約85%のお子さんが再登校しているといえます。

不登校対応の教育支援センターやフリースクール、通信制・定時制高校が増え、受け皿が広がってきたことが理由だと考えられます。

不登校から復活するきっかけとは?

不登校から復活するきっかけは、お子さんの状態や不登校の原因によって異なりますが、いくつかのきっかけが大きな役割を果たすことが多いです。

具体的なきっかけと、そのきっかけをつくる方法を詳しく説明します。

1. 小さな成功体験

お子さんが自分に自信を取り戻し、「やればできる」という感覚を得ることが重要です。

食器洗いや掃除など、家庭で簡単な家事を頼んで感謝を伝えたり、好きな科目や得意なことに集中させ、成果を褒めたりすることで、「できた!」という実感を得ることができます。

達成可能な目標を設定することがポイントです。

2. 信頼できる大人や友人の存在

お子さんが心を開ける大人や友人がいると、不安を軽減し、社会と再びつながるきっかけになることがあります。

カウンセラー、地域ボランティアなど、家族以外の信頼できる大人と話す機会を作りましょう。

また、フリースクールなどで同じ経験を持つ同年代のお子さんと交流することで、孤独感が和らぎ、少しずつ外の世界と関わる意欲が湧くことがあります。

3. 学校以外の学びや活動の経験

学校以外の環境での学びや活動が、お子さんの自己肯定感を高める場合があります。

フリースクールやオンライン学習を活用したり、趣味や興味のある分野の活動を積極的に取り入れたりするとよいでしょう。

活動を通して、「学校以外の選択肢もある」という視点が広がり、前向きな気持ちになれることがあります。

4. 家庭の理解と安心できる環境

お子さんが家庭で心の安らぎを感じられることが、不登校克服の基盤になります。

家庭がお子さんにとって「安全地帯」となり、次の行動に踏み出しやすくなるからです。

家では、お子さんの話に耳を傾け、感情を否定しないようにしましょう。プレッシャーをかけず、ありのままの状態を受け入れることが大切です。

また、規則正しい生活リズムを一緒に整えることがスムーズな再登校につながります。

5. プロフェッショナルのサポート

心理カウンセラーや医療機関、教育支援団体の助けを借りることが必要な場合があります。

学校のスクールカウンセラーに相談したり、心理療法や相談センターを利用することもおすすめです。

フリースクールや通信制学校などの専門機関と連携することもおすすめです。

専門家の支援によって、家庭だけでは対応しきれない問題に対処できるようになります。

6. 周囲の期待や評価に左右されない学び

「他人に認められる」ためではなく、お子さんが自分のために学ぶ喜びを感じられることが重要です。

お子さんの興味関心に基づいた学習や活動を優先し、学校の成績や進学に囚われず、お子さんのペースを尊重しましょう。

学ぶこと自体の楽しさを感じられるようになり、自信回復につながります。

不登校から復活までにはどんな段階を踏む?

不登校から再登校に至る過程では、お子さんの心や行動に段階的な変化が見られます。

このプロセスは個人差があるものの、特定の流れが見られます。

それぞれの段階での特徴を解説します。

1. 不登校初期:困惑と逃避

・学校に行けないことへの困惑や罪悪感を抱えている

・心理的ストレスから、学校や社会との接触を避ける

・「どうせ分かってもらえない」「学校に行く意味が分からない」という感覚がある

・学校の話題を避けたり、周囲に無関心な態度を取る

・自室にこもる、ゲームやSNSに依存するなど逃避的な行動が増える

2. 自己否定期:不安と葛藤

・「このままでいいのか?」という漠然とした不安が芽生える

・自己評価が低く、「自分はダメだ」と感じることが多い

・学校復帰へのプレッシャーや、他者と比較する苦しみを抱える

・少しずつ周囲に関心を持つが、具体的な行動は取れない

・小さな変化(例えば家族との会話が増える)が見られる場合もある

3. 心の準備期:興味の再燃

・社会や他者との関わりに興味を持ち始める

・「もう一度挑戦してみようかな」という前向きな気持ちが芽生えることもある

・不安や恐れも根強く、行動に移すまでに時間がかかる場合が多い

・家族や友人、カウンセラーとの会話が増える

・趣味や興味のある活動に取り組むようになる

・一時的に元気が出ても後戻りすることもある

4. 初期行動期:小さな一歩

・「外に出てみよう」「学校に行けるかもしれない」という気持ちが強まる

・成功への期待と同時に失敗への恐れも抱える

・学校行事や短時間の登校に挑戦する

・家族や信頼できる大人と一緒に外出する機会が増える

・好きなことを通じて他者と関わり始める

5. 再適応期:自信の回復

・自分のペースで学校や社会と向き合える自信を取り戻す

・周囲のサポートを素直に受け入れられるようになる

・学校生活への興味や意欲が復活する

・通常の登校や授業への参加が可能になる

・友人関係を再構築しようとする姿勢が見られる

・学校以外の新しい選択肢(フリースクール、アルバイトなど)に進む場合もある

6. 安定期:自立と成長

・不登校の経験を自分の成長と捉え、前向きに捉えることができるようになる

・将来についての目標や希望を描けるようになる

・行動の特徴

・自信を持って学校や新しい環境に参加する

・周囲の人間関係を自ら築いていく

・進路選択やアルバイトなど、自立的な行動が見られる

不登校から復活するために保護者ができることは?

不登校から復活するためには、保護者の適切なサポートが不可欠です。

保護者が具体的にできることを段階別に解説します。

1. お子さんの気持ちを理解する

不登校の原因やお子さんの心の状態を正確に把握することが最初のステップです。

3つのポイントに気をつけてコミュニケーションをとりましょう。

・話を聞く:責めるのではなく、子どもの気持ちに耳を傾ける。

・観察する:子どもの行動や言葉に隠された本音を読み取る。

・無理に解決しようとしない:まずは「子どもの味方である」という姿勢を示す。

2. プレッシャーをかけない

「学校に行かなければならない」というプレッシャーをかけると、お子さんがさらに追い詰められる場合があります。

「前は行けていたのに」「みんなは行っている」などの比較を避け、学校に行くことではなく、無理のない範囲で日常生活のリズムを整えることから始めてみましょう。

3. 安心できる家庭環境を整える

お子さんがリラックスして過ごせる家庭環境を作ることが重要です。

コミュニケーションを大切にし、お子さんの状態を観察しましょう。

学校に行けないことを叱責するのではなく、生活リズムを整えることを目標にし、余裕がありそうであれば、簡単な家事やペットの世話など、達成感を得られる活動を増やしていくとお子さん自身が自信を持つきっかけにもなります。

4. 学校や専門機関と連携する

学校や教育支援機関と協力し、お子さんに合った解決策を模索しましょう。

担任の先生やスクールカウンセラーとお子さんの状況を共有し、必要に応じてフリースクールや通信教育など、学校以外の学びの場を活用しましょう。

5. 成功体験を共有する

小さな成功体験を積み重ね、それを一緒に喜び合うことが重要です。お子さんは自分が成長していることを実感し、次のステップに進む意欲が湧きます。

登校の準備ができた、外出できたなど、小さな進歩を見逃さず、達成したことを褒めましょう。

ゴールを共有し、最終的な目標に向けて一緒に計画を立てるなど、お子さんをサポートしてください。

5. お子さんが自立する力を尊重する

最終的には、お子さん自身が不登校の克服に向けて動き出すことが重要です。

お子さんが「やってみたい」と思うことを応援し、必要以上に手を出さず、お子さんが自分で解決する力を育んでいく様子を見守りましょう。

失敗しても「次がある」と教え、経験として活かすことができます。

不登校からの復活を保護者がサポートする上での注意点は?

不登校からの復活をサポートする際、保護者はお子さんの状況や気持ちに細心の注意を払う必要があります。

過度な期待やプレッシャーを与えることは逆効果になる場合もあるため、注意すべきポイントをお伝えします。

1. 無理強いしない

無理に登校を促すと、恐怖心や自己否定感が強まり、逆に不登校が長引くことがあります。「学校に行きなさい」と強制することは、お子さんの心にさらなる負担を与えます。

短期間で結果を求めることも避けましょう。お子さんのペースを尊重し、小さな一歩を褒めてあげることが大切です。

場合によっては学校以外の選択肢(フリースクールや通信制)についても話し合うとよいでしょう。

2. 焦らない

短期間で学校復帰を目指そうとしないでください。不登校からの復活には時間がかかる場合が多く、焦りはお子さんの負担を増すだけです。

再登校に固執しすぎると、お子さんにプレッシャーを与えることになります。再登校をゴールとせず、お子さんが自分のペースで成長できる環境を整えることが大切です。

3. 孤立させない

お子さんが完全に家に引きこもってしまう状況を放置しないようにしましょう。

孤立が長引くと、社会復帰のハードルがさらに高くなる可能性があるため、社会とのつながりを少しずつ持たせる努力が必要です。

家族でのコミュニケーションを増やし、安心できる環境を提供するほか、散歩や趣味のイベントなど外出のきっかけを作るとよいでしょう。

4. 自分自身をケアする

保護者が過度にストレスを抱え、疲弊しないようにしましょう。

保護者の心の余裕は、お子さんの安心感にもつながります。お子さんのために自分を犠牲にしすぎると、関係が悪化することもあります。

他の保護者や専門家に悩みを相談したり、趣味や運動など自分自身のリフレッシュを大切にするとよいでしょう。

お子さんが再登校するときの注意点

1.「再登校=不登校の問題解決」ではない

不登校を続けていたお子さんが、再び登校し始めると、保護者の方はほっと一安心されると思います。

しかし、不登校の要因は複雑に絡み合っていることが多く、一概に何をしたら解決、こうなったから問題解消、とはならないケースが多くあります。

お子さんが再び登校するようになっても、気持ちや体調にはまだ波があるかもしれません。

「もう登校したから安心」と考えるのではなく、再登校を始めたときはこれまで以上にお子さんの様子をよく観察し、フォローしていくことが大切です。

2.再登校のタイミングを決めるのはお子さん自身

お子さんが不登校を続けていると、少し元気な様子を見せているときや、長期休暇明けのタイミングで「学校に行ってみない?」と再登校を促す場合も多いと思います。

しかし、お子さんの意思を確認せず、保護者の方が無理に登校させようとすると、状況を悪化させてしまうことがあります。

再登校のタイミングを決めるのは、お子さん自身です。

なぜ再登校のタイミングを保護者主導で決めてはいけないのかというと、お子さん自身のタイミングで登校を再開するわけではないので、どこかで無理が生じ、再び学校に行けなくなってしまう可能性が高いからです。

そして、再び不登校になってしまうと、再登校のハードルが以前にも増して上がってしまうため、不登校が悪化する原因になってしまいます。

不登校の原因が何であれ、不登校中のお子さんはストレスを抱えています。お子さんが自ら「学校に行きたい」と思えるくらいの活力を得たタイミングで再登校できるよう、保護者の方は焦らず、温かくお子さんを見守っていきましょう。

3.生活リズムを整える

不登校中のお子さんは、決まった時間に起きて学校に行くという毎日の習慣がなくなるため、規則正しい生活から遠ざかっているケースも多く見られます。

お子さんが再登校への意欲を示し始めたら、まずは家庭での生活リズムを整えるようにしましょう。学校の始業時間に間に合う時間に起きられるようになっておくことが大切です。

昼夜逆転気味の生活リズムになっている場合は、寝る時間を早めたり、日中の活動を増やしたりすることで、生活リズムが改善されます。

さらに余力があれば、机に向かって教科書を開く時間を作ることで、学校生活への心の準備も整ってくるでしょう。

4.無理のない計画で、保健室登校も選択肢に

お子さんが再登校への意欲を示したら、「無理に時間割通りの学校生活を送らなくてもいいよ」と伝えてあげてください。

学校に行きたいと思うくらい調子が良くなったとしても、長く欠席しているお子さんにとって、教室で時間割通りのスケジュールをこなすのは大変です。

最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは学校に行ってみる→好きな授業だけ受けてみる→午前中だけ教室で授業を受けてみる、というように、段階を踏み、無理のないステップで再登校を進めていくとよいでしょう。

再登校の意思があっても、教室に入ることにストレスを感じる場合は、保健室登校から始めることも選択肢に入れてみてください。

保健室登校は出席が認められるうえに、無理なく学校に慣れることができるため、長期に渡って不登校だったお子さんの学校生活へのリハビリとしておすすめです。

5.学校との連携を密に

再登校にあたり、保護者の方は学校とのコミュニケーションを密にしてください。

お子さんが再登校を希望しているのであれば、学校にも状況を伝えましょう。事前に不登校中の学習をカバーするための教材がもらえるなど、フォローを受けやすくなります。

また、家庭と学校で情報を共有し、再登校への認識を合わせておくことも大切です。

家庭では、無理のない範囲での再登校を考えていても、お子さんが学校で無理をしてしまうケースがあります。保護者の方から再登校の方針を事前に学校に伝え、認識合わせをしておくと、スムーズに再登校できる場合が多いです。

再登校を始めたら、学校での様子を先生から細かく聞くことで、家庭でのフォローがしやすくなります。保護者の方は、学校に遠慮せず、お子さんの様子を確認しましょう。

6.家庭は安心できる場所であることを伝える

再登校には、エネルギーが必要です。家庭は、お子さんが休める場所にしてあげてください。

「あなたはそのままでいいんだよ」という安心感を与えることで、お子さんが自分自身を受け入れ、学校に行っても行かなくてもありのままの自分を肯定できるようになります。

そして、家庭が安心できる場所であれば、再度エネルギーを溜めて挑戦してみようという気持ちになれます。

学校に行って疲れても気兼ねなく休め、何かあれば気軽に相談でき、ありのままの自分をさらけ出しても受け入れてもらえる、そんな安心して過ごせる家庭であれば、お子さんは回復していくでしょう。

7.一喜一憂は禁物

お子さんが再登校を始めたら、保護者の方は安心するでしょう。

しかし「再登校=これからずっと、毎日学校に行けること」ではありません。学校に行き始めたことを大げさに褒めるのではなく、冷静に受け止めてあげてください。

保護者の方がお子さんの言動に一喜一憂すると、お子さんは保護者の方の期待に応えなくてはいけないと感じ、追い詰められてしまうこともあります。

大切なのは「学校に行けるくらい元気になったことがうれしい。学校に行っても行かなくても、あなたはそのままで大丈夫」ということをお子さんに伝えてあげることです。

「学校に登校さえすればいい」という気持ちを保護者の方が少しでも持っていると、お子さんはその気持ちを敏感に読み取り、無理をしてしまう可能性があります。

学校に行っても行かなくても一喜一憂せず、冷静に、お子さんのありのままを受け止めましょう。

8.復帰後に再度不登校になることも想定しておく

再登校しても、再び不登校になる場合があります。

何らかの原因で心が疲弊し不登校になったお子さんは、一進一退を繰り返してゆるやかに回復していきます。

長期で学校を休んでいたお子さんが久しぶりに登校すれば、疲れが出るのは当然なので、再度ゆっくり休ませてあげましょう。

お子さんは、再登校後に休むことに罪悪感を持ってしまいがちですが、不登校は”悪”ではないし無理をする必要はないということをしっかり伝えてあげてください。

学校に行けなくなったという「できなかったこと」にフォーカスするのではなく、1日でも学校に行けたという「できたこと」に焦点を合わせていくと、保護者もお子さんも前向きに考えられるようになります。

【出典一覧】

*1 文部科学省|令和年度5児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

参考箇所:小・中学校の長期欠席(不登校等)

更新日:2024/12/10

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