不登校のお子さんを支援する学びの場として注目されるNIJINアカデミー。
独自の教育方針と多彩なサポート体制を提供し、お子さん一人ひとりに合わせた学びの環境を整えています。
しかし、NIJINアカデミーに通うには一定の学費負担が伴うため、保護者としては「本当にこの費用に見合った価値があるのか?」と気になるところでしょう。
本記事では、NIJINアカデミーの教育内容やサポート体制を詳しく解説し、学費に見合う価値があるのかどうかを口コミ・評判を交えて検証します。
また、他のスクールや通信制学校との学費比較や、費用を抑える方法についても紹介します。
お子さんにとって最適な学びの環境を選ぶために、NIJINアカデミーの実態を理解し、「学費=子どもへの投資」としてどのような価値を得られるのかを一緒に考えていきましょう。
NIJINアカデミーとは?
NIJINアカデミーは、不登校の小中学生を対象としたオルタナティブスクールで、オンラインとリアル教室の両方を提供しています。
基本情報
教育方針
「Be HAPPY, Do HAPPY」という理念のもと、お子さんが自らの個性と能力を発揮し、幸せに生きる力を育むことを目指しています。
対象学年
小学生・中学生
特徴
・学ぶ内容やスタイルをお子さん一人一人に合わせて選択できる柔軟な環境を提供
・国内最大級の教師団体が月50コマ以上の授業を提供
・学校行事や特別授業、部活動・サークル、社会科見学や職業体験など、お子さんが主体的に関わるプロジェクトを多数実施
不登校のおこさんへのサポート
NIJINアカデミーは、不登校のお子さんが安心して学べる環境を提供しています。
メタバース校舎を活用し、自宅からでも質の高い教育を受けられる仕組みを整えています。これにより、家から出られない子どもたちも学習に参加しやすくなっています。
通学コースとオンラインコースの違い
NIJINアカデミーでは、通学コースとオンラインコースの両方を提供しています。
通学コースでは、全国9教室でリアルな対面授業を受けることができ、オンラインコースでは、メタバース空間の中で自宅から授業に参加できます。
お子さんの状況やニーズに合わせて最適な学習スタイルを選択することができます。
NIJINアカデミーの学費はどのくらい?
NIJINアカデミーの学費は、選択するプランによって異なります。
各プランの費用詳細をまとめます。
メタバース通学 プラン (オンライン 8人学級制) | 専任サポート オプション (オンライン1on1) | ハイブリット通学 プラン | |
入学金 | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
授業料(月額) | 月払い23,760円(税込) 年間払い19,800円(税込) | 月払い23,760円 (税込) 年間払い19,800円(税込) | 月払い23,760円(税込) 年間払い19,800円(税込) |
施設使用料(月額) | 1,683円(税込) | 1,683円(税込) | 1,683円(税込) |
オプション:指名担任(月額) | 5,500円(税込) | 5,500円(税込) | 5,500円(税込) |
専任メンター(月額) | 11,000円(税込) | ||
リアル教室 | 16,500円(税込)~ ※教室によって価格は変動 |
プラン別 年間総費用
メタバース通学プラン | 393,316円(月払いの場合) |
専任サポートオプション | 525,316円(月払いの場合) |
ハイブリット通学プラン | 591,316円~(月払いの場合) |
学費だけでなく「何が得られるか」を考える
NIJINアカデミーでは、「新しい自分と出会う可能性」「質の高い教科教育」「子ども主体のプロジェクト」を提供しています。
異年齢・異学年の交流をはじめ、多様な大人との関わりを通して、地域・社会とつながり、学校にはない出会いの機会を得ることができます。
また、月60コマ・全学年対応の対話的な授業に加え、AI型学習ドリルを使った学びで基礎学力を鍛えます。
そのほか、11個のサークル活動や大企業での職業体験、自分たちで創る修学旅行
など、お子さん自身でつくっていくプロジェクトがあります。
NIJINアカデミーの学費は決して安くはありません。しかし、その費用には、単なる授業料ではなく、お子さんが安心して学び、自信をつけて未来へ進むためのサポートが含まれています。
「学校に行くのがつらい」「勉強についていけない」「友達ができずに悩んでいる」
こうした課題を抱えているお子さんにとって、自分に合った環境で学べることは、学力向上以上に大きな価値があります。
そのため、「学費が高いか安いか」だけでなく、「子どもにとって本当に必要な環境かどうか」を基準に考えることが大切です。
他のスクール・通信制学校との比較
お子さんが学校の代わりに学ぶ場所を検討する際に、さまざまな教育機関の学費を比較することは大切です。
公立中学校や私立中学校、フリースクール、通信制学校と比較し、それぞれの特徴と費用を解説します。
年間の 学費目安 | 特徴 | |
公立中学校 | 約5万~ 10万円 | 授業料は無料。給食費、教材費、部活動費などがかかる。個別のサポートは少ない。 |
私立中学校 | 約100万~150万円 | 施設が充実し、カリキュラムの自由度が高い。学費は高額だが、進学指導が手厚い。 |
フリースクール | 約30万~150万円 | 学校に通えない子のための学びの場。スクールごとに方針が異なり、学費も幅広い。 |
通信制学校 | 約30万~80万円 | オンラインで学ぶスタイルが中心。個別指導や進学サポートがある学校も多い。 |
NIJINアカデミー | 約40万~70万円 | オンライン・通学の両方に対応。学習だけでなくメンタルサポートも充実。 |
オンラインフリースクール「シンガク」 | 約42万 | 手厚いサポートが特徴で、再登校の実績多数。 |
公立中学校は授業料がかからず、学費面では最も負担が少ない選択肢です。
しかし、不登校のお子さんにとって、学校の環境が合わない場合、学びを継続するのが難しいこともあります。
NIJINアカデミー以外にも、オンライン学習サービスや家庭教師を組み合わせることで、学習の幅を広げることができます。
月額費用 | 特徴 | |
スタディサプリ | 約2,200円 | オンデマンド授業で基礎学力を身につけられる。 |
オンライン家庭教師 | 約10,000円~30,000円 | 1対1の指導で学力強化に特化。 |
家庭教師 | 約10,000円~50,000円 | 講師のレベルによって費用が変動。受験対策も可。 |
学費だけを比較すると、公立中学が最も安価で、フリースクールや通信制学校は費用に幅があります。しかし、最も重要なのは、「お子さんに合った学びの場を選ぶこと」 です。
子どもが前向きに学べる環境を整えることが、結果的に最も価値のある選択になるでしょう。実際に説明会や体験授業に参加し、子どもに合った学びの場を見極めることが大切です。
学費を抑える方法はある?
NIJINアカデミーの費用を検討する際に、奨学金や補助制度を活用できるかどうかは重要なポイントです。ここでは、国や自治体の助成金制度、教育ローン、学費サポート制度 について詳しく解説します。
1. 国や自治体の助成金制度の対象になるか
NIJINアカデミーは学校教育法第一条に定められた中学校ではありません。公的な教育機関ではないため、国の直接的な補助制度は現在のところ存在しません。
ただし、自治体によってはフリースクールに通うお子さんやその保護者を支援するための助成制度を設けている場合があります。
たとえば、東京都ではフリースクールに通う不登校の児童・生徒を対象に、月額2万円の補助金を支給する制度があります。
この制度は、不登校の児童・生徒が学びを継続できるように支援する目的で設けられており、東京都以外の自治体でも同様の制度がある場合があります。
補助の対象となるかどうかは、お住まいの地域やNIJINアカデミーの通学形態によって異なるため、詳細はお住まいの自治体の教育関連窓口に確認しましょう。
2. 教育ローンや学費サポート制度の有無
NIJINアカデミー自体には、教育ローンや学費分割支払い制度に関する公式な情報はありません。
しかし、以下の方法で学費を分割して支払うことが可能です。
✔ 国の教育ローン(日本政策金融公庫)
✔ 銀行や信用金庫の教育ローン
✔ クレジットカードの分割払い対応(NIJINアカデミーの学費はクレジットカード決済に対応)
教育ローンを利用する場合、金利や返済条件を確認し、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。
3. NIJINアカデミーの学費補助制度・学費免除制度
2025年3月現在、NIJINアカデミーが独自に提供する学費補助制度や学費免除制度に関する公式な情報はありません。
ただし、学費を抑える方法として、授業料を月払いではなく、年払いにすることで、月払いよりも2ヵ月分(47,520円)お得にできます。
年度途中の解約による授業料および施設利用料の返還はされないため、長期的に利用するのかどうかを始める前によく検討することが必要です。
口コミ・体験談
NIJINアカデミーに興味があるけど、「実際に通ってる人の感想が知りたい!」という方も多いのではないでしょうか?ここでは、保護者や生徒のリアルな口コミをテーマ別にまとめてみました!
良い口コミ
【生徒の口コミ】
「学校の授業は考える時間が短くてつまらなかったけれど、NIJINアカデミーはいつ課題を出しても大丈夫な環境なので、自分のペースで授業中の課題に挑戦できる」
【保護者の口コミ】
「お話の合う先生方やお友だちが多く、積極的にコミュニケーションをとっている姿を見て嬉しく思います」
「自室で勉強と携帯とゲームの日々でしたが、人とのコミュニケーションを取ることができ、生活にもメリハリが生まれたように感じます」
懸念点
・登校可能な教室があるのは全国に9都道府県のみのため、希望してもハイブリット通学ができないケースも多い
・メタバース通学の費用は他のオンラインフリースクールと比較して費用が高め
まとめ:「学費」だけでなく、子どもに最適な学びの場を選ぶことが大切
口コミや評判からもわかるように、NIJINアカデミーは独自のカリキュラムや個別指導を通じて、お子さん一人一人に寄り添った教育を提供しています。
その結果、自信を持って学べるようになったり、学校生活を前向きに楽しめるようになったりするお子さんも多いようです。
とはいえ、すべてのお子さんにとって最適な学校というものは存在しません。
不登校生が増えている昨今、お子さんが学ぶ場所として、フリースクールや通信制中学、オンライン学習など、多様な選択肢があります。
学費に見合う価値を得るためには、子どもの性格や学習スタイル、将来の目標などを踏まえたうえで、最も合った学びの場を選ぶことが大切です。
もしNIJINアカデミーに興味がある場合は、体験授業や説明会に参加し、実際の雰囲気を感じてみるのもよいでしょう。
最低でも2つのスクールを比較することで、最適な教育環境を見つけることができます。
焦らずじっくり比較し、お子さんの気持ちやペースを尊重しながら、安心して学べる環境を選んでいきましょう。
お子さん自身が「ここで学びたい!」と感じられる環境こそが、最も価値のある教育の場になるはずです。
更新日: 2025/3/14